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昔の妖怪6 『件 くだん』

妖怪の本を参考にして

少しアレンジ入れて描いてみた。

良かったら見て下さい。





では

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昔の妖怪6 『件 くだん』


ざっくり説明↓

社会の危機を予言する幻獣


詳細説明↓

にんべんに牛と書いて『件』。

その文字とおり、人面牛身の化け物が『件』である。

件は牛から生まれ、人間の言葉を話し、

大きな厄災が起こるという予言をして、

数日すると死んでしまうという。

件は飢餓や病気の流行など、社会的な危機が

起こるときに決まって現れるのだろうという。

その予言は必ず正しく、

間違うことないとされ、

証文などの文末に内容に

ウソ偽りなきことと言う意味で

『よって件のごとし』と書くのは、

このことが由来となっている。

また、その姿を絵に描いたものを

家の中に貼っておけば

災厄から免れ、幸運に恵まれるといわれた。

こうした『災厄の予言とともに現れ、

自らの姿を

絵図に写し取らせる』妖怪は

他にもアマビエや

神社姫など数多く伝えられる。

江戸時代、丹波国に件が現れたことを伝える

瓦版には件の絵姿が大きく描かれており、

単にニュースを知らせるだけでなく、

お札のような

使われ方をしてたのだろう。

姿を描いた絵を持っていればよいのではなく、

小豆入りの飯や小豆餅を食べると

厄災に遭わないと

予言したという例もある。

件との因果関係は不明だが、

小豆には魔除けの効果が

あると食べ物として知られている。

件は、なんと第二次世界大戦中にも

出現したと言われており、

『大戦争と疫病で国民の大半が死ぬ』と

いう予言が巷に流されたそうな。




自分の絵で良ければスクショでもして

自由に使ってください。

では皆さんに今後、災厄なく幸運を!



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