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8月9日長崎原爆の日追悼ミサ*いつくしみ深き 友なるイエスは われらの弱きを 知りて憐れむ

いつくしみ深き 友なるイエスは
罪とが憂いを 取り去りたもう
こころの嘆きを 包まず述べて
などかはおろさぬ 負える重荷を

いつくしみ深き 友なるイエスは
われらの弱きを 知りて憐れむ
悩み悲しみに 沈めるときも
祈りにこたえて 慰めたまわん

いつくしみ深き 友なるイエスは
変わらぬ愛もて 導きたもう
世の友われらを 捨て去るときも
祈りにこたえて 労りたまわん

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いつくしみ深き
典礼聖歌657
年間第19月曜日
長崎原爆の日追悼ミサ 閉祭の歌
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神様どうか、わたしたちの過ちをお赦しください。

8月9日の朝を迎えました。

早朝のロザリオ、そして追悼ミサに与りながら、 76年前の今ごろ、まだ夜明けとともに町の人々が起きだして、顔を洗ったり、朝ごはんの支度をしていたであろう様子を思い浮かべていました。

まだ朝焼けの残る空に響く寄せ鐘を聞いて、この浦上の丘で同じように朝のミサに与っていた信徒もいたでしょう。

あと数時間後に、この町がどんな惨状になるか、誰が想像できたでしょう。

11時02分、どうぞともにお祈りください。

原爆の犠牲となったすべての人に、永遠の安息がもたらされますように。

*今日の写真は、浦上教会『平和の聖母像』です。永井隆博士の世界平和への願いに共鳴した、イタリア・カトリック医師会より寄贈されました。残念ながら聖母像の到着を前に永井博士は帰天されましたが、台座は、かねてより永井博士が用意していたものです。

*聖歌1番の最後「などかはおろさぬ」は、「どうして下さないのですか」という意味です。

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2021年長崎大司教区
平和旬間世界の平和のためのロザリオ
8月9日(月)
意向『長崎の被爆者のために』
(喜びの神秘)

長崎に原爆が投下されて76年が経ちました。「わたしたちがいつも憎しみには愛、不正には正義への全き献身、貧困には自分を分かち合い、戦争には平和をもってこたえることができるよう、英知と勇気を」願いましょう。
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かつては長崎の神学校や修道院で受け継がれてきた、手編みのロザリオ「長崎編み」。伝統を受け継いでいけるよう、ひと目ひと目、祈りを込めて編み続けたいと思います。