愛子さまを否定する人達の理屈は女性差別でしかなかった
『ついに国連が「男系男子限定」に勧告』
こんな見出しが踊っていた。
ワイドショーや情報系番組でも皇族事情に詳しい人達が、男系を守り通そうとわめいているのは知っていたが、なにをそんなに反対することがあるのか、全く意味不明だった。
ついに国連が「男系男子限定」に勧告…宗教学者が断言「皇室典範改正→愛子天皇実現への初手はこれしかない」(プレジデントオンライン)
国連にまで「日本は変だよ。間違ってるよ。」と注意されているのに、日本政府の見解は以下の通りである。
林芳正官房長官「皇位継承にかかる記述がされたことは大変遺憾だ」
青木一彦官房副長官「皇室典範を取り上げるのは不適当」
その他各紙「政府は国連の暴挙を許すな」など、必死の抵抗だ。
益々、意味がわからない。どう考えても国連女性差別撤廃委の判断の方がマトモだ。着物を着た日本人女性が国連の議場で上記のような反論をしたというのだから、日本人女性として唖然である。
なぜそこまで女性天皇を否定したがるのか、どんな正論があるのだろうと思い調べてみたが、鼻で笑ってしまう内容だった。
先に言っておくが、女性天皇を拒否している人達は紛れもなく男尊女卑、女性蔑視を引きずった昔ながらの堅物人間である。
女性はダメ。というのは、女性差別でしかないのだ。それが世界のスタンダードであるし、会社の社長に女性はダメと言っているのと変わりはない。500年続く老舗店の規則に男系の男子が継承すると書いてあり、長女が継げない状態で揉めている状況があったとしたら、社会はこの会社に呆れ返るだろう。この時代について行っていない人達が、女性の社会進出を促し、少子化問題を解決しようとしているのだからどうしようもない。
さて、女帝否定論を調べてみたので紹介しておこう。
「女帝は史上の例外」
古来にまで遡って、推古天皇や後桜町天皇を引き合いにだしてきた。これまで8人の女帝が存在したそうだ。ただし、4人は生涯配偶者を持たず、他の4人は夫である天皇が死去し、幼い皇子が即位するまでの繋ぎとして女帝が存在したと。
正直、だから何?の世界だ。今、愛子さまがいて、女性天皇でいいじゃない。というのが世の意見。この人達は大昔の話を引っ張ってきて、何を否定しようとしているのか、まるで理解ができない。
「男女であれば結婚するのが自然。女帝が結婚すれば、尊厳を損なう。」「夫を尊び女を次にみるのは当然。政治の場では女帝が夫を下とみては権威が失われる。」「男女の子が相続するとき、相続するのは男子だ。」「いかなる時も君主は
賢良でなければならない。」。。。
もう書いていて気分が悪くなるので、これくらいにしておこう。これに反論する必要があるのか?と思ってしまうほど、女性差別でしかない理由ばかりである。
日本は保守的な国だが、今回ばかりは愛子さまは存在しているのだから声を上げなくてはいけない。こんなにも理屈の通らない女性否定論など、今の社会において許してはならない。
ちなみに、世界はすでに悪しき慣習を改めている。
ベルギー、オランダ、ノルウェー、スウェーデン、タイは男女平等、女子にも王位継承権を認めるようになった。イギリスやデンマーク、スペインも男性優位ではあるが、女性にも王位継承を認めている。
皇室典範が今の世に合わぬなら、変えればいいだけの話である。伝統という偽の正義感を振りかざすのは、今の世に生きる女性を傷付けるだけだ。
何度でも言う。
私は日本人女性です。
私は愛子さまに女性天皇になってほしい。
日本は変わらなければならない。
こんなことも進まぬ世なら、ハラスメントなどなぜ論じれるのだろうか。
長いものに巻かれるのはやめて、声をあげるべきだ。