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ゲーム業界に入る為に必要な資格は(大体)ただひとつ

「ゲームクリエイターになる為に必要な資格は何ですか?」「ゲーム業界に入る為に取っておいた方がいい資格はありますか?」
 これも頻出質問。
 答えは「大卒または専門卒(相当)以上の学歴。他はとりあえずゲーム作れ」。以上!

 ……だとあまりにシンプルすぎるなので、「必須ではないが持っておくといい資格」も個人的に抜粋する。

大卒または専門卒(相当)以上の学歴

 多くのゲーム会社は、募集要項の新卒の応募資格欄にこう書いてある。
「大学・専門学校または大学院を卒業(終了)見込みの方」
 高等専門学校や短大を含むかは会社次第だろうが、まぁ大体は大卒・専門卒以上だろう。逆を言えば、「高卒・中卒は書類落ち」というのが事実だ。

 なのでゲーム業界を目指す高校生は何が何でも進学、特に可能な限り偏差値の高い大学に入るべき(業種にもよるので一概には言えないが、「大学>専門学校」なのは確か)。この辺りは別途書きたいところ。

 ただ募集要項は会社の方針なので、高卒・中卒を採用する会社も探せばあるかもしれない(私は見たこと無いけど)。また、中途採用の場合は業務経験重視になるので高卒OKの場合もある。詳しくは自分でご確認ください。

普通自動車免許

 首都圏で暮らす人には不思議だろう。でもこいつは入社時よりも日頃の生活で役に立つのだ。そう、写真入りの公的身分証明書として。

 普通の社会人が持てる身分証は、免許の他に健康保険証、パスポート、社員証などが考えられる。
 この内、保険証には写真が無く、パスポートは住所の記載が必須でない。社員証も少なくとも住所は載せていないんじゃないか。(あとパスポートは持ち歩きにくいってのもある)
 つまり身分証に求められる要件である「顔写真による照合」「住所の確認」の両方を同時に満たせるのが免許証なのである。
 郵便局、銀行、大きな買い物(ローン系)、ライブ会場など、身分証は忘れた頃に必要になる。クレジットカードの宣伝文句でないが「持ってて良かった1枚」になり得るのだ。

 まぁもちろん免許を取るには運転の勉強したり教習行かないといけない。金もそうだがとにかく時間が掛かる。なので学生の内に取っておくとよい。入社した後にそんな時間は無い。
 そもそもそんな金も時間もねーよ!という人は、「原付免許」でもいい。こいつは事前の教習無し、ペーパーテストに受かればOKの最短1日で取得出来る免許である。適当な教本買って一夜漬けしても受かる人は受かると思う(合格者はそのまま原付スクーターの運転講習を受けるので寝不足で行くのはオススメしないが)。

 自分が運転する予定は無いという人でも、運転免許は「道交法」「車から他がどう見えているか」「応急処置」などを学べるので、社会常識として知っておいて損は無い。
 もちろん取得後は更新も忘れずに。

英語

 主にプログラマー向け。英検やTOEICといった英語系資格は、高位のものを持っておくとちょっとだけ評価される、かもしれない。
 なんでその程度なんだと思うかもしれないが、今は翻訳サイトが優秀なので、「英語が読めなきゃプログラマーに非ず」なんてことは無い。

 ただ「プログラム用語まで翻訳される所為で意味不明な文章」「フランクすぎて翻訳が機能しないフォーラム投稿」「文章が読めたところで何を指しているかさっぱり分からないマニュアル」などもあるので、読めないよりは読めた方がいい。長文の中で重要な部分を見付け出してそこだけ翻訳に掛けるスキルがあると仕事が早まる。
 ちなみに書く方は「翻訳されやすい日本語」を書ければそれでいいし、海外のイベントに行くでもなければ会話能力は必要無い。

 更に注意点は、もし資格を取ったとしても、日頃使わないと凄い勢いで記憶は抜ける。数年前に高得点だったからと言って、現在も同じレベルかというとそうではない。武器にするなら日々磨こう。

IT系資格

 システムアーキテクト試験とかITパスポートとか基本情報技術者とかあるけど、持ってるだけではあんまり意味が無いという認識。
 資格取得により学んだことを実戦でどう活かせるか、というのが資格系全般に言えること。
 ぶっちゃけ面接官側もその資格が何なのか分かっていない可能性があるので「こういうことを学んだのでこういうことが出来ます!」というアピールに使おう。

何か面白い国家資格

 雑。でも多分事実。
 天気予報士とかクリーニング師とか造園技能士とか、「なんでゲーム業界来たん?」と思われるような資格が、新たな面白さに繋がるかもしれない。繋がらないかもしれない。
 ただ国家資格レベルだと真面目にやらないと取れない(と思う)ので、真面目な人間だという保証に使うのはアリ。「自分で勉強して問題が解決出来る」というのはゲームクリエイター全般において重要なスキルなので。

(資格じゃないけど)自分の作ったゲーム

 最終的に最も自分の武器となり名刺となるのは、自分の作ったゲームになる。
 売れていれば尚良し。ヘナチョコでも無いよりは良い(あんまりにもショボいとマイナスだが)。

 資格の勉強も良いけれど「それが本当に求められているものか?」というものは考えるといいだろう。
 ゲームクリエイター目指すなら、やっぱりゲーム作ろうぜ!


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