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【作例紹介】ローライ35の購入理由と使い方を紹介


2022年7月で30歳になりました。

せっかくの30代、なにか今まで買ったことがないものを自分へのプレゼントしようと考えた結果。

『そういえば、フィルムカメラって自分で買ったことないな』

フィルムカメラは学生時代から扱っていましたが、父や亡き祖父が所有してるカメラを借りて撮っていました。なので自分のフィルムカメラって持ってませんでした。

というわけで、フィルムカメラを購入することに決めました。

Rollei35について

Rollei35とはどんなカメラかを簡単に紹介します。

Rollei35とは

Rollei35は名前の通りRollei社というドイツのカメラメーカーが1967年に発売したフィルムカメラのことです。

高級コンパクトフィルムカメラの元祖と言われています。

当時のコンパクトフィルムカメラは35mmフィルム※1を半分にして使うハーフサイズカメラが主流でした。

そんな中でRollie35は35フィルムをそのまま使える、つまりコンパクトなサイズだけど一眼レフカメラなど大きいカメラと同じ画質で撮影が可能なカメラなんです。

※1 35mmフィルムとはフィルムカメラにおいて最も広く使われたフィルムの規格のこと。

外観と使い方

レンズは沈胴式で出さないとシャッターは切れません。
今装填しているフィルム種類を示すダイヤル。
ASAというところにフィルムのISO感度と同じ数値に合わせます。
上部。かなりシンプル見た目
フィルムを巻くレバーとシャッターボタンと露出計
あとレンズを出し入れするためのボタンあり、これを押しながらレンズをしまいます。
ファインダー思ったより見やすいです。
フィルムの残数と巻取レバー、フラッシュなどをつけるシューは底面部に。
裏にメートル単位の距離メモリがついてます。
ストラップを取り付ける金具。別途購入
縦横サイズは文庫本サイズの半分くらい。
厚みは文庫サイズ2冊分くらい。
縦横サイズだけならスマホより小さい。
こちらも別途の購入のレンズフィルタ

なぜ購入したのか

購入の決め手になったポイントが3点ありました。

コンパクトだけど一眼レフカメラ並みの描写力

先程もお話しましたが、コンパクトなサイズなのに35フィルムをフルサイズで使用できることと有名レンズメーカーのレンズを使用しているので、描写力の高い写真が撮れます。

以前使っていたカメラは父の一眼レフでした。画は申し分ないのですが、とにかくカメラ大きくて重いのでカメラだけで結構な荷物になりました。

描写力はそのままで、コンパクト・軽量なカメラが欲しかったのが大きな理由です。

機械式

Rollei 35が機械式カメラで電子部品がありません。つまり電池がなくても使用できるのです。

露出計のみボタン電池で動きますが、撮影の機構とは関係ないので、なくても撮影は可能。

機械式カメラは電子部品のあるカメラよりメンテナンスや修理がしやすいため、長期的に使えます。

あと電子部品のあるカメラは冬は寒さで電圧が下がり、使用できないことがあるそう。

シュナイダー製クセナー(XENAR)レンズ

購入を決めた最後の一押しはレンズでした。

ただ理由はレンズの性能がいいとか、描写好きとかではなく単純に珍しかったからです。

すごく所有欲が満たされます(笑)

Rollei35シリーズ自体は発売当時からポピュラーなカメラで現代でも中古市場で頻繁に流通しているカメラです。

Rollei35にはカールツァイス社という有名なドイツのレンズメーカーのレンズが基本的には搭載されています。

しかし、せっかく持つなら、マニアックなモデルがほしいと思い、調べると初期のモデルにはシュナイダー社という別の有名レンズメーカーのレンズが搭載されているものがありました。

人と違うものを持ちたがる僕にとっては、もうどストライク(笑)

ただ探すのには苦労しました。

作例紹介

現状、二種類のフィルム撮影してみました。

FUJICOLOR100


フィルム最後の方で巻くのを失敗して意図せず多重露光に

PREMIUM400

絞りは開いたときの目測のピント合わせはむずい


注意点

扱う上でいくつか注意点がありますので、ご紹介します。

操作はフルマニュアル

絞りとシャッタースピードを設定に加えて、ピントを合わせるときは目測でダイヤルを回します。

「あそこの被写体までの距離は5mくらいかな…クルクル」という具合いに設定します。

オートフォーカスが当たり前になっている現代の私たちにはかなり苦手意識を持ってしまうかもしれません。

ただし明るさはボタン電池で動く露出計がついていますので、適切な明るさに絞りとシャッタースピードダイアルで調整可能です。

赤い針の輪っかを白い針に合わせると適切な明るさになっていることを示します。

最近なら、距離や明るさを測れるスマホアプリがあるそうなので、活用してもいいかもしれません。

価格がフィルムカメラ的には高め

Rollei35シリーズは今でも人気のあるフィルムカメラのため、価格が高めです。

ちゃんと動くものであれば、安くても3万円以上はすると考えていいでしょう。

中古屋さんでは状態が良いものだと5万円以上は確実にします。

近くを撮影できない

フィルムでもデシタルでもスマホのカメラ機能でもカメラには必ず最短撮影距離があります。

読んで字のごとく、一番近くまで寄って撮影できる距離が存在します。

その距離は製品によって違いますが、古いフィルムカメラは距離が遠いことが多く、Rollei35も最短撮影距離は90cmとなっています。

多分ファミレスのテーブルで向かい合った相手にピントがぎりぎり合うかくらいの距離です。

まとめ

コンパクトさと高い描写力を兼ね備え、高級感もあるRollei35。

レンズ含め、ボディ・シャッター・露出計はそれぞれドイツの名門と呼ばれるメーカーによって作られています。

見た目からは想像できないほど、『カメラというプロダクト』としての完成度の高さにものすごくロマンを感じました。

そしてフルマニュアル操作により、じっくり撮影行為に没入できます。

失敗することはあれど、うまくいけば、クオリティが高い素敵な写真ができあがる。

そんな写真が撮れた暁には『自分の力で撮ったぞ』という達成感、満足感を得られます。

フィルムが、この世からなくなるまで使い続けていきたいと思わせてくれるカメラでした。


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