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初見演奏に強くなるには?

こんにちは!

3月に入って、いよいよ本格的な花粉シーズン到来ですね。

春になって暖かくなると気分はウキウキしますが、花粉だけは早く終わってほしいものです・・・。


今日はピアノやエレクトーンなどを習っている中で苦手としている方も多いのではないかと思う『初見演奏』についてお話したいと思います。


1.初見演奏とは?

初見演奏とは、その文字の通り、初めて見る楽譜を演奏する事です。

普段あまり使うことはないと思いますが、ヤマハでいうとグレード試験といった検定試験に初見演奏はついて回ります。

特にグレードの場合、初見演奏で譜読みのできる時間は確か30秒程度だったと思います。

その短い時間でどうやったら止まらずに楽譜通りに弾けるのか・・・楽譜を例に出してお話したいと思います。


2.初見演奏のポイントを読む前に

次に下記の楽譜を参考にしてみたいと思います。(こちらは特にグレードは考えていません)

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では今から30秒で見てから演奏して下さい・・・と言われた時、皆さんはどうやって譜読みしますか??

慣れていないと初めから音符を追っていくのではないかと思いますが、それでは早くても上段の終わりくらい(簡単であれば上手くいけば全部見れるかも?!)で30秒経ってしまうのではないでしょうか。

それでは上段は上手くいくとしても、下段に来た時に焦ってしまうかもしれません(^^;

ではどうしたらこの8小節を網羅出来るのでしょうか。


3.初見演奏のポイント

次は各ポイントにマークをつけてみました。

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まずお話したいのは、楽譜は最初から順を追って読みません

初見演奏で大事なのは、まず視覚に入れる情報です。

読み方としては、①→②→③→時間が余ったら初めから・・・といった感じになります。


それでは各ポイントを解説していきましょう!

一番大事な部分、ト音記号・ヘ音記号・調号・拍子記号です。

ここが抜けてしまうと、鍵盤の位置や調性、拍が分からなくなり、そもそもヘンテコな曲になってしまいます。

上級でなければ、そこまで難しい調号や拍子にはならないと思うので、ここはしっかりみて下さい。

逆に上級はテンポの指示もあったりするので、気を付けて下さい!


だいたい引っ掛けはここの7・8小節目に多いです。なので、①を確認したら必ず先に最後の2~3小節をチェックして下さい!

今回はピアノで作った楽譜で、更に単音にしたのでそこまで難しくはありませんが、エレクトーンだとベースラインや和音が複雑になっていたり、臨時記号がついていたりと落とし穴が多いので、しっかり見て下さい。

あとはコード進行の引っ掛けも多い場所なので、単音であっても頭の中でコード進行が浮かぶと音が取りやすいですし、例え譜面と音が違ってしまってもコードが把握出来ていれば何かしらその和音の音が鳴る=音は綺麗にはまるはずなので、大幅なミスにはならないかもしれません。


ここは7・8小節目に繋がる動きなどが見られた場合は、②と同時にチェック出来るといいかなと思います。


この3か所が先にチェックしておきたいポイントになります。


4.私なりの楽譜の追い方

上の3つのポイントに加えて、私はこういった短い曲の場合、線のように捉える事が多いです。

上級になると一気に入れる情報量が多く、音を追う事自体が難しい場合もあります。

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上の楽譜に線と○印をつけました。

この赤い線が、私が読んでいるラインです。正直音符は出だしの音以外はあまり見ていません。(簡単な楽譜の場合はもちろんしっかり見ます)

音符を1つ1つ追っていたら目も耳も頭の中も追いついていかないので、出だしの音が掴めれば、そこから上がっているか下がっているかがヒントになり音を追うのがかなり楽になります。

また、各小節だいたい1・2音弾いたら、目は次の小節に移ります。

○印は分かりやすく伸ばす音符に付けましたが、特に音を伸ばしている間は時間がもったいないので、目は次の小節に移していきます。

この2つが慣れてくると、初見演奏程度の楽譜はパッと見た時に目に入る情報がかなり多くなり、気持ちにも演奏にも余裕が出てきます。


5.最後に

1~3でお話した事はもちろん大切ですが、その他にも・・・

・止まらずに最後まで弾き切ること

・拍子記号によって演奏の速さに気を付けること

・ミスしたとしても、知らんぷりをして堂々と弾くこと(笑)

・・・なども大切です。

あとは出来る限り数をこなして、初見自体に慣れることです。数をこなせば自信にも繋がるし、自分なりの楽譜の読み方が分かってきてやりやすくなると思います。



今回はグレード試験を前提にお話しました。

少しでも参考になれば嬉しいですし、ぜひそれぞれの譜読みポイントを見つけてみて下さい♪


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