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ランチパスポートの正しい使い方 【マーケティングファネル的解説】

初めてランチパスポートを買って、美味しいランチを食べ歩いている、はなです。


ランチパスポート(以下:ランパスと記載)とは、お店の指定したメニューを500円、または1,000円でお得に食べられるパスポートのこと。

全国の42以上の都道府県で発行されており、書店やコンビニで1冊1,000円前後で販売されています。

500円で美味しいランチが食べられるって、とってもうれしいですよね!

このランパスのからくりがどうなっているのか、マーケティングを勉強中の私なりに考えてみました。


あなたは、"いつまでも、ランパスで思う存分美味しいランチを食べまくりたい"ですか?

YESと答えた"よいお客さん予備軍のみなさん"には、ぜひ読んで欲しい内容です。

試しに、福岡のランパスを見てみましょう!

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私が買った福岡のランパスを見てみます。

掲載店舗数は84店舗。

エリアは、天神や博多が多いですが、それ以外もあります。

このパスポートを持っていれば、84の店の500円(または1,000円)ランチを2020年12月から2月末までの3ヶ月間利用できるんです!

1日1店舗行ってもまだ行けるくらいですね。

(年末年始を除くと、ちょうどよい日数かも)

毎日500円ランチが食べられるパスポート、すごくないですか?

お得すぎますよね。

1冊あたり税込で1,000円ちょっとなので、2〜3店舗行けばほぼ元が取れるでしょう。

ランチパスポートは、マーケティングファネルのココ!

それではここから、マーケティングの話に入っていきます。

ランパスって、どんな戦略をもとに考えられているの?って話です。


以前の記事で、マーケティングは下のファネルに沿って集客や商品販売をしているとお伝えしました。

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読みたい方はこちら→マーケティング必修科目! マーケティングファネルを知る!!


これをランパスに当てはめると、次のようになります。

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認知を作ってお客さんとの関係を築き、店舗の価値を知ってもらうまで(Step1〜3)は【ランパスに掲載する段階】の話です。

ここの段階では店を魅力的に紹介し、美味しそうなランチの写真を見せ、店自体にお客さんの興味を引きつけています。


そして、サイフを開いてもらう(Step4)のが【ランパスの500円ランチ】。

まずは店に来てもらい、手を出しやすい価格のランチを注文してもらうことですね。


そこで終わりじゃないんです。

お客さん側は「ランチを食べて終わり!」かもしれませんが、

"店側のマーケティング戦略"には続きがあります。


『店側が本当に狙っている』のは、マーケティングファネルのStep5.の利益商品の販売、つまり【利益の出る注文】のことです。

具体的には、

・500円ランチよりちょっと値段は高いけど、内容が充実したメニュー

・ランチと一緒に頼めるドリンクやデザート

・より利益の出るディナータイムに再来店

したがって、店側が本当に売りたいのは、ランパスに載せているランチではなく"+αの商品"なんです。


私は先日ランパスでランチを食べたとき「パスポートのランチだけでいいと言ったのに、飲み物まで勧められたんだけど…なんで?」と思いました。

しかし、店側からしたらそれは当然のことです。


ランパスの客だけになると、店が危うい…

ランパスをお持ちの方、食事の内容をよく見てください。

ラーメン1杯、○○定食、○○セット、
700円以上するものが500円になっていますよね?

一部の店は「プレミアムランチ」と題して1,000円になっています。


これ、安すぎませんか…?

よくよく考えると、利益率がめちゃくちゃ低いはずです。

ランパスで500円の食事しかしない客ばかりが店に来てしまったら…お店は忙しくなるばかりで、利益は出ません。


利益とは、
売り上げ(お店側が客からもらった額)から
経費(食事の原価、人件費、土地代など)
を引いたものを指します。


コロナの影響で、ただえさえ厳しい飲食業界。

500円ランチばかり提供してしまっては、店が忙しくなるばかりでスタッフが疲弊します。

そして500円ランチは利益があまり出ないので、経営状態が悪化し、最悪の場合は店を閉めるしかなくなってしまうんです…

やばい!

大好きな飲食店がなくなったら困ります!!

美味しい料理が食べられなくなったら、休日の楽しみが減っちゃうよ…


それでは、私たち"客側"は、いったいどうしたらいいのでしょうか?

美味しいランチをいつまでも食べたいなら…500円以上使ってください!

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ランパス掲載の店に営業を続けてもらう、そして客である私たちがいつまでも美味しいランチを食べ続けるためにできることは何でしょうか?

答えは、ランパス掲載の食事+αの注文をすることです。

・500円ランチにデザートやドリンクをつけてみる

・500円ランチよりちょっと豪華な800円ランチを食べてみる

・ランチでなくディナーで再来店し、ドリンクをたくさん注文する(飲食店は、飲み物で利益を出すことが多いため)


ランパスの本当の目的は、お客さんに500円ランチを食べてもらうことではありません。

ランチをきっかけにしてもっと利益率の高いゴージャスなランチをしてもらったり、夜の時間に来店してお酒を飲んでもらったりして"利益を出すこと"です。


なので、ランパスを使うみなさん、
ぜひ500円ランチ+αでお金を落としていきましょう!

好きな飲食店に、長く頑張ってもらうために(^^)

マーケティングを知ると、サービスのからくりが見えてくる

今回は、ランチパスポートにおけるマーケティング戦略について、お伝えしました。

ランパスは、お客さんに500円のランチを食べてもらうだけのものではありません。

ランパスは、
利益の出る【ディナーやドリンク、デザート】を売るための、
【店に来るきっかけを作る】手段
です。

具体的に、お客さん側がやることはこちら。

・500円ランチ+ドリンクやデザートを注文してもらう
・パスポートに惹かれて来店した新規客に、もう少しいいランチをしてもらう
・ランチで店の価値を知り、ディナータイムにも来店してもらう。そして、利益の出る飲食をしてもらう


いつまでの大好きな飲食店に頑張ってほしいお客さんのみなさん。

ランチパスポートで初めての店に足を運んで、500円ランチ以外惹かれるメニューがあれば、

ぜひそれを注文してください。

お客さんも店側も得するよう、経済を回していきましょう!!

【次の記事】

ランチパスポートで儲かる店、ヤバい店の違いとは?


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