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【必見!】もうやらないの?昔と今 お世話の違いを徹底解説 1

今も昔も、世の中のお父さんお母さんは一生懸命子どもを育ててきました。
『我が子を大切にしたい』『健康ですくすく大きくなってほしい』という気持ちはいつの時代も同じですが、お世話の仕方は、今と昔では大きな違いがあります。
そこで今回は、“昔は当たり前だったけれど、今はやっていないこと”を中心にご紹介していきたいと思います。
お父さんお母さんだけでなく、おじいちゃんおばあちゃんにも参考になると幸いです。

<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>

時代と共に変わっていく育児方法

 育児の常識は、時代と共に少しずつ変わっています。
私は中学3年の長男と1歳の娘を育てていますが、その14年ほどの間にも、当たり前だと思っていたことがもう行われていなくなっているということを経験しました。
理由としては、研究が進むことでもっといい方法がわかったり、子どもにとってよくない影響があることがわかったり、実はあまり気にしなくてよかった…ということが多いです。

しかし、”知る機会”がないと、育児の情報は自分の中からアップデートされません。
昔当たり前のようにやっていたことを、今でも当たり前のようにやると思ってしまうのです。
例えば、私の祖母(80代)の話では、「お乳が足りないときはヤギのお乳を赤ちゃんに飲ませていた」「おばあちゃんはお乳がよく出たから、近所の赤ちゃんにも飲ませていた」と言っていました。
今考えると、とんでもないことだと思います(笑)
この例は極端ですが、このように時代と共に子育ての方法は変わっているのです。

正しい知識を得ることが大切

子育てに関しては、正しい知識、そして時代が変わっていることを忘れず今一番新しい知識を得ることが大切です。
今一番新しい知識を得ているのは、紛れもなく『赤ちゃんのお父さんとお母さん』です。
祖父母や親戚の方などは、「昔はこうだったから」という知識を押し付けず、赤ちゃんの両親の方針や方法を最優先にするようにしましょう。
わからないことは両親に尋ね、自分の判断で勝手に行わないようにしましょう。

それではここからは、今と昔のお世話の違いを紹介していきたいと思います。
私自身が祖母や母親から言われ「今はやらないんだって!」と説得した(笑)経験があるものも含まれますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

食材編

湯冷まし(白湯)

生まれたばかりの赤ちゃん~離乳食が始まる前の赤ちゃんに対するお世話として、「湯冷ましを飲ませる」ということがありました。
お風呂上りや、起床時、夏場など、‶のどが渇いているだろうな”と感じるときに、昔は湯冷ましを飲ませていました。

◎理由
昔の粉ミルクは、ミネラルやたんぱく質が必要以上に配合されていたそうです。それを薄める目的として、新生児のうちから赤ちゃんに湯冷ましを飲ませるように指導があったようです。
現在の粉ミルクは、母乳に近い成分で作られていて、消化しやすくできているので湯冷ましで薄める必要はなくなりました。

◎現在
現在、水分補給は母乳・粉ミルクで十分とされています。
離乳食が始まってすぐも、食事から採れる水分で足りていると言われています。
また、赤ちゃんに湯冷ましを与えることで母乳やミルクの飲みが悪くなることもあると考えられているため、現在では低月齢のうちは積極的に湯冷ましを飲ませることはしていません。
一方で、離乳食開始後の便秘対策や、食事の際の水分補給では利用することもあります。

果汁

15年程前までは、生後2、3ヶ月頃になると赤ちゃんに果汁を飲ませていました。母子手帳の項目にも、「果汁を飲ませていますか?」という項目があり、当たり前になっていました。
粉末タイプの果汁スティックも販売していて、私は長男・次男のときに使用していました。しかし現在では、離乳食開始の6ヶ月頃まで果汁は必要ないとされています。

◎理由
以前は粉ミルクにビタミンの成分を配合することができなかったため、ビタミン補給の手段として果汁を与えるように指導していたそうです。
また、母乳や粉ミルク以外の味を覚えさせ、離乳食をスムーズにすすめるためという考えもあったようです。

◎現在
果汁の味は甘く赤ちゃんが好むためミルクの飲みが悪くなってしまうことがあったり、虫歯・アレルギー・下痢など様々な心配があることがわかり、現在では果汁を飲ませることは行なわなくなりました。

はちみつ

甘くておいしいはちみつ。ボツリヌス菌による食中毒やアレルギーの危険性があり、1歳未満の赤ちゃんに与えてはいけないことは最近では常識になってきています。しかし、昔は積極的に与えていたという話も。

◎理由
甘くて栄養があり、自然食品であるはちみつは赤ちゃんの栄養補給にも良いとされていたことがありました。確かに自然な甘さは、砂糖よりも身体によさそうに感じますよね。

◎現在
前述のとおり、ボツリヌス菌による乳児ボツリヌス症の危険があるため、1歳未満の赤ちゃんにはちみつはNGになりました。
加熱したり、お菓子などに加工しても変わらないため注意が必要です。
お菓子の裏面の表示を確認してからあげるようにしましょう。

食事編

おっぱいの消毒

長男、次男のときには授乳時に乳首を『清浄綿』というもので拭ってからあげていました。
個包装のものが販売しており、常備させていました。

◎理由
乳首についている雑菌を赤ちゃんが体内にとりこまないようにというのが理由です。
哺乳瓶を消毒するのと同じように、綺麗にしてから授乳するという考え方からでした。

◎現在
3人目の娘のときに消毒をしないと助産師さんに聞き、衝撃を受けました!
最新の研究で、「母乳に殺菌成分が含まれているため消毒をする必要はない」とわかったそうです。
また、乳首を綿でこすることで傷つきやすくなってしまうという理由も。
汗などで気になるときはガーゼ等でぬぐってもよいそうですが、基本的には拭く必要はないそうです。

アレルギー対応

子どもの命にもかかわるアレルギー。ご両親だけではなく、接することがある方全員が正しい知識を持つ必要があります。
昔は、アレルギー=好き嫌い・甘え と考えている人もいました。

◎理由
アレルギーについての知識がなく、自分の周りにそのような人を見たことがないから信じられない、理解できないという方がいます。
また、「少しずつ食べさせていれば治る」という考えもあったため、自己判断であげようとする方もいますが大変危険です。

◎現在
アレルギーに関しては医師の指示に従い、自己判断はしないようになっています。
保育園や幼稚園でも除去食を提供したり、注文できるようになっています。
アレルギーの子は決して珍しくなく、将来的に治っていく子もいますので根気よく受診をしながら対応していきましょう。

食べ物は親が口で砕く

離乳食をはじめ、硬くて食べにくいものは親が口の中に入れて嚙み砕いて柔らかくしてから食べさせてあげていました。
砕く器具が充実していなかったからではなく、推奨されていたことには驚きです。
ご年配の方など、愛情から今でもそのようなことを行おうとする人がいますので予め理由を伝えて、やめてもらうようにしましょう。

◎理由
虫歯の原因になるミュータンス菌がうつる可能性があるため、大人が咀嚼して与えることは衛生的によくありません。
幼いころにミュータンス菌が定着しなければ、将来虫歯になるリスクが減るとされています。

◎現在
離乳食を作ったり、大きいもの、固めのものをあげるときには専用の器具を使って対処をしましょう。
フードプロセッサーや、ハンドブレンダーをはじめ、離乳食用の調理器具も販売されています。
調理ばさみや麺カッターも重宝しますので、用意しておき、大人が口で嚙み砕くのはやめましょう。

最後に…

いかがでしたでしょうか?
赤ちゃんのためを思ってのこととはいえ、命や赤ちゃんの健康に関わってしまうことがあるのは問題ですよね。
育児が時代と共に変わっていくのは仕方のないことです。正しい知識を身につけ、今はやっていないことをしっかりと伝えられたらいいですね。

次回も引き続き、生活の中で変わっていったことをご紹介していきたいと思いますので、ぜひ読みに来てくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました♪


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