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保育士が教える 保育園 こんな洋服はNG!

2月に入り、そろそろ保育園の入園に向けて入園準備を始めている方も多いのではないでしょうか。保育園に通うにあたり、必須となるのが“洋服の準備”だと思います。園からある程度の指定や、禁止の服があるかもしれませんが、禁止されていなくても避けた方がいい服もあります。
今回は、保育士時代の経験をもとに、NGの服や避けた方がいい服をご紹介していきたいと思います!

<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>

保育園服の基本は『汚れてもいい服』

 保育園服で一番大切なことは、『汚れてもいい服』になります。保育園では、様々な製作をしたり、給食を食べたり、お天気がいい日は毎日のように外遊びをします。
のびのびと遊ぶため、服が汚れてしまうことは日常茶飯事…
汚れ具合によっては園で洗うこともありますが、軽く洗う程度。お仕事をしているご家庭はお迎えも遅いと思いますので、時間が経つと汚れが落ちにくくなってしまいます。
ですので、保育園服の基本は、汚れてもいい服だといえるでしょう。
稀に、サイズアウト後にフリマアプリに出したいからと汚さないでほしいと仰る保護者の方がいますが、とても難しいです…。

命の危険があるものは禁止されやすい

フード付き

 パーカーや上着などフード付きの洋服は多くの園がNG。
これは活動中にフードが引っかかってしまった場合、首が絞まって窒息してしまう危険性があるためです。
保育園で使えるようにフードなしの商品や、フードの着脱が可能な商品も多く販売していますので、購入の際は気を付けましょう。

紐付き

 フードと同じように、首周りの紐は窒息の危険性があるためNGの園が多いです。
他にも足回り、手首、ズボン等、首回り以外についている紐も鬱血の危険からやめておくことが無難です。

ひらひらの襟

 同じ理由でひらひらの襟も危険を考慮してNGのところがあります。
とくにレースのものは穴の部分に引っかかってしまうことが。とても可愛いのですが、保育園ではやめましょう。

このように事故がおきやすいものに関しては禁止している園が多いです。
他にも、マフラーやネックウォーマー、ひも付きの手袋(赤ちゃんがよく使うようなもの)も、登園時はOKでも園では使えないというところがあります。

命の危険はないが…禁止されやすいもの

ロンパース・つなぎ

 ロンパースやつなぎ、オーバーオールなど上下が繋がっているものは、0歳児クラス以外では禁止の園があったり、禁止ではなくても推奨しません。
理由は、子どもが自分で着脱をしにくいためです。
特に1歳児、2歳児のトイレトレーニングや着替えの着脱を練習している子たちにとって、上下が繋がっている下着や服は扱いにくく、なかなか練習が進みません。3歳以上の子でもなかなか脱げずトイレに間に合わないという子も…。
お腹を冷やしたくないという理由や、可愛いという理由もありますが、保育園では上下が分かれた服を使いましょう。

ヒートテック・裏起毛

 寒い冬に重宝するヒートテックや裏起毛ですが、暖房や床暖房で適温に設定されている保育園内では必要がないと言われています
かといって、室内と外遊びの度に着替えるわけにはいきません…。
外遊びの際にはしっかりと上着を着るので、ヒートテックや裏起毛の服でなくても大丈夫です。
子どもの体温は大人より高いため、温かい服を着て身体を動かすと汗をかきすぎてしまい、冷えることによって風邪をひいてしまう可能性があります。
またヒートテックは化学繊維のため肌には優しくありません。刺激になって痒くなったり、乾燥してしまうことも。(敏感肌の私はヒートテックは痒くなって着られません…)
体温調節機能を養うためにも、保育園では過度な厚着はやめましょう。

その他、保育士が考える『NG服』

サイズが合っていないもの

子どもの服はあっという間にサイズが合わなくなってしまいますよね。
そこで、1・2サイズ大きめの服を買ったり、まだいけるかな!?とサイズアウトしてもそのまま着せてくる方がいるのですが、サイズが合っていない服は子どもたちが大変な思いをしてしまいます。

大きすぎる場合、手洗いのときに袖をまくっても落ちてきて濡れてしまい着替えをしなければならなくなってしまったり、先生に裾を何度も直されてそのたびに遊びを中断しなければならなかったり。

逆に小さいと、着脱に時間がかかりストレスになってしまいます。

服のサイズは、同じ『90』でもメーカーや生地によってサイズ感が変わります。オムツも同じ『L』でもお腹周りの伸びに違いがあったり、足回りのサイズ感が違かったりします。
身長や体重だけで判断するのではなく、お子様に実際に着せてみてサイズ感を確認することはとても大切です。
購入した服は、園で着せる前にぜひ一度試着してみてくださいね!

ブランドの服・高級な服・汚したくない服

 絵の具や手形スタンプなど、服が汚れる可能性がある活動をする際は、前日に保護者の方に伝えることがほとんどです。
しかし、それ以外の日は汚れないかというと、そうではありません。
のびのび遊ぶ上で汚れてしまうのは仕方がないといえるでしょう。
また、お休みをしていた日があった、製作が終わっていないなど、急遽汚れやすい活動をすることもあります。
いつどんな活動をしてもいいように、常日頃から”汚れても大丈夫な服”を着るようにすることをおすすめします。

ニットのカーディガン・上着

 とても可愛い見た目のニットの服ですが、外遊びの際にとても汚れやすいです。毛糸の目の中に砂が入ってしまったり、転ぶと葉っぱまみれになってしまったりと、使い勝手があまりよくありません。
個別で汚れをとらなければいけない手間もありますので、できれば避けていただけると保育士は助かります。笑

番外編:UNIQLOの服

 驚くことに、一部の園では、UNIQLO禁止というところもあるそうです。
理由は、「みんなが使っていて、誰が誰のものかわからなくなってしまう」からだそう。
確かに、リーズナブルな価格のUNIQLOの服は、持っている子が多かったです。
名前を書いていれば間違えないでしょ!と思うと思いますが、実はUNIQLOの服で間違えてしまうのは『子どもたち』なんです。
多くの子どもたちが同じ服を持っているため、着替えの際、「今日このズボンだったっけ?」と思いながら友達のを着てしまうのです。
(保育士は、名前と、柔軟剤の香りでだいたいどこのご家庭のものかわかったりします。笑)

最後に…

 いかがでしたでしょうか?
命の危険があるものから、子どもたち目線まで、様々なNG服を紹介してきました。保育園では可愛い洋服、おしゃれな洋服を着せる必要はないと思います!着やすさ、洗いやすさ、価格重視のご家庭がとても多かったです。
破れてしまっているのはちょっと買い替えてあげたいところですが、汚れているものでも大丈夫ですよ!
可愛いお洋服は、ぜひお休みの日に楽しむようにし、園では過ごしやすさを重視してあげてくださいね。


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