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長女がトーコーキョヒでして<11>

【学校に求めない理由】

 教員免許、持ってます。使ったことは無いけれど。
 教員養成大学で、学んで。
 教育実習にも、行って。
 北海道の教員採用試験も、受けました(落ちました)。
 なので、ある程度わかっています。

 熱意や意欲を持つひとだけが、教員になる訳ではないのだ、ということ。
 そして。
 あの程度の知識と経験と意識と覚悟で、教育現場に放たれてしまうということ。

 もちろん私が卒業してから20年以上もたっているので。
 今では、在学中に実習やサポートというカタチで学校の現場に出る機会を増やして、即戦力となるように育成しているようです。
 また、新卒教員のサポート教員も配置したりされています。
 それでも。
 子どもが十人十色、保護者だって家庭環境だって千差万別。
 10年トラブル無しでやってきても、急に学級崩壊クラスを持たされるかもしれないし。
 前の学校で成功した方法が、異動先では通用しないこともあるでしょう。
 先生だから対応できて当然、なんて。
 とても言えません思えません。
 そりゃプロです、有資格者で経験者です。
 それでも、すべてに対応できる訳がありません。

 そしてやはり、担任教諭というのは、原則公平でなければならないと思うのです。
 個別に対応が必要なのはわかっていても、その子どもにだけ力をいれることは難しいでしょう。
 いわゆる”フツー”の子どもを持つ保護者からすれば、きちんと通っている、宿題もしている、なのに放っておかれる(評価されない)のはおかしい、と感じますよね。
 そこまで露骨ではなかったとしても、やっぱり不平不満は出てくると思います。
 我が家への対応だって、陰でどう言われてるかわかりません。
 だから学校に、もっとこうしろああしろ、配慮しろとは強く思っていないのです。

 私たち親子は現時点で、同伴保健室登校までの努力ができる。
 学校としては、別室授業&教室への途中入室を認めることができる。
 双方の努力で着地点を見つけてきました。
 もちろん、子どもを脅かすようなイジメや、教員によるパワハラまがいの言動などが無く、子どもが学校での学びを求めている、という前提のもとにです。
 相手に求めるだけでは、物事って進まないと思うのです。
 例え相手が学校でも、ギブ&テイクの考え方で。
 今のところ、ほどよくうまくいっていると感じています。

道産子の津軽在住2児の母。登校拒否長女との日々雑感と、しあわせに生きる”ちょこぽじ”のススメ。