長女がトーコーキョヒでして<22>
【そして”中学校”へ】
さて、中学校です。
小学校までの距離のざっと2倍。
朝はセーラー服での登校、毎日昼休みにはジャージに着替えるので荷物は尋常じゃなく多い。
そんな生活が果たしてできるのか?
そもそも。
朝9時に重い腰を上げて登校していた長女が、果たして7時55分までに登校できるのか?
不安が無かったと言えば大嘘になりますが、実は少し楽観視している面もありました。
それは、教科担任制になることです。
彼女にとって、担任教諭と密な関係を築くことよりも、各教科の専門家それぞれに教わる方が、気楽で刺激的で好ましいのではないかと感じていました。
小学校の時も、TT(TeamTeaching)の授業である、算数・理科・英語を特に楽しんでいたからです。
また、これは学校側の配慮だとも思いますが、先だって公開されたクラス編成では、とても仲良しのお友だちと同じクラスになっていました。
それも追い風になって、登校できるんじゃないかな? と期待しているところもありました。
さて、どうなったのか?
これがまた、呆気ないくらいさらりと。
早起きして、自分でしっかり着替えて、準備して、登校しています。
もちろん、ひとりで。
仲良しのお友だちと途中で待ち合わせたら? と提案していたけれど。
待たせるのが嫌で待つのも不安だから、ひとりでいい、と。
毎日毎朝、何をしぶるでもなく、小走りに登する後ろ姿は、頼もしくもあり、少し、心配でもありました。
なにしろ、頑張りすぎは息切れのもと。
無理してるんじゃないか?
そんな風に不安になってくるほど、順調なスタートでした。
そして予想外の運動部に入部し、その荷物も山のように持って歩いている姿は。
ほんのひと月前までランドセルを背負うことさえ面倒がってた彼女とはまるで別人でした。
とはいえ。
不安要素は無いとは言えないので、最初の参観日では担任教諭に個別にお話させていただきました。
そこで驚いたのは。
登校拒否児童だった、という認識が全く無かったことです。
確かに、切実な不登校児に比べると、登校そのものはできていたし、行事にもすべて参加できていたので、小学校としてもそこまで心配な子どもではなかったのかもしれません。
でも、初耳です~な反応には、正直ビックリ。
小学校からの伝達不足なのか、担任教諭がまだ全員を把握できてなかったのかは謎ですが。
きちんと説明しておいて良かった、と今では思っています。