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髪を20cm切ったら人生変わったかも。(前編)

現在23歳、人生の大半をロングヘアで過ごしてきました。
特にここ数年は胸に少しかかるくらい、もしくは背中の真ん中より下ほど、とにかく髪の毛を長いまま保っていたのです。理由は別にこれと言ってないのですが、強いていうのなら、中1の夏に髪の毛を短くして前髪を作ったら大失敗したことでしょうか。そこから「私はショートヘア、ボブヘアは似合わない。」そんな呪いを自分にかけてしまったのかもしれません。

しかし、これはあくまできっかけに過ぎず、そこから10年もロングヘアを維持してきたのには単に楽だから(ロングだと寝癖があまりつかないのです。)、自分の好みに合っていたから(当時は46系アイドルを推していたものです。)などなど、とにかくまあ惰性で伸ばしていました。

そんな私が今年の春、髪の毛を20cm切ってボブヘアになりました。
ずっとお世話になっている美容師さんには「ここまで思い切るお客様はなかなかいらっしゃらないので腕がなります。」、とまで言われた程の思い切り具合です。ここでは、私のこの断髪式とその後の経過を少し記します。

まず、髪の毛を切ろうと思ったのは人生を変えたかったから、煩悩を捨てたかったから、この2つからです。
私は昨年の秋、強迫性障害と診断を受けました。この病の症状からか、私はいつも何か行動を起こすのが不安で不安で、メール一つ送るのに数十分かかっていました。心の病には完治がないと聞いたことがあり、私も完治することはないだろうと半ば覚悟はできています。しかし、諦めたくはないのです。今より少しでも良い状況になれるのならば、こんな不安にまみれて、四六時中不安に取り憑かれた自分を切り捨てることができるなら、一縷の望みをかけて過去との決別・弱い自分との別れを形に残そうとしたのです。
もう1点は、尼寺での密着番組を見たことです。仏教では、髪の毛に煩悩が宿ると言われているそうで、そのために修行中のお坊さんは皆さん剃髪にしていると聞きました。私は高校が仏教校で、仏教に多少の縁を感じていたものですから、その話を他人事としておいておくことはできませんでした。私は煩悩まみれの人間で、何かうまくいかないことがあるとすぐに死んでしまいたいと思う、そんなところがあります。これももしかしたら、「自分はなんでもできる」という驕りから来るのかもしれない、この驕りが原因で無駄に落ち込み、自分を追い込むのかも、そう思うようになりました。こうなるともう居てもたってもいられなくなり、すぐに美容院を予約しました。

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