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アラサー独身なので癖強の結婚観を晒します


19時50分。
20時ちょうどに「ご飯だよー」という私の腑抜けた録音の声と共にご飯が機械からざらざら出てくるのを、今か今かと愛する猫様が耳をピンと立てて待ってる。

猫は本当に良い。私が寝る支度を始めると、身動きが取れない絶妙の位置で布団の上にポジション取りして寝始める。ちょっと足を動かそうもんならとても迷惑そうに目を半分開けて抗議してくる。それだけで癒されたりします。

猫が何を考えているか分かる方法があるのなら、全財産をはたいても買ってしまうかもしれない。

今日も彼女に生かされている私です。
ご飯食べ終わって香箱座りで寝始めた。かわいいなぁ。

先日「独身アラサー」というカテゴリがnoteの中にあって、記事達を拝読して回っていたところ
noteのアルゴリズムは賢いですね。今私の中でも割とホットなトピックということもあり「結婚」「婚活」「マッチングアプリ」「お見合い」などの関連記事がフィードに大量発生し始めた。。
なんかこう、いつも思うけど、情報は受け取るものではなく集めに行く時代というのも分かるし、興味あることが自動で目に入ってくるのは有り難いことも多いけど、偏ったトピックばっかり目にしてると沼るというか「引き」で見れなくなるんじゃないかという一種の怖さを覚えてしまう。

話は逸れましたが、私と歳が近い世の女性の多くは結婚について、私含めてレベルは違えど悩み考えているみたい。
私には12歳から仲良しの大親友がいて、結婚願望の強い彼女もこれについて大いに頭を悩ませているのを隣で見ている訳なんだけど
わかるなぁとも思いつつ、結婚していないことをそんなにネガティブに捉えなくても良いのになぁとも思う、複雑な気持ち。


私は結婚願望はあんまりない方で
今の彼と付き合うまでは正直独身を貫くんだろうなぁとなんとなく思ってたくらいです。

「人生とは愛することだ」と誰かが言ってた(ような気がする)ように、
「生涯を共にするパートナーを見つけて家族となること、家族をつくること」って超素敵な事だと思う。
一方でまだ29年しか生きてない中でも価値観が変化する出来事はあったし、これからも変わっていくだろうから
お互いに変化がありながらもそれを受け入れながら誰かと一緒に死ぬまで暮らし、なんなら子孫を残していくことって簡単なことではないだろうなという気もしてる。
でもそれでも一緒にいたいと思う相手に出会えれば超素敵。

そういう風に考えると、私個人の意見としては「法的に夫婦として結ばれること」ってあんまり意味がないというか、メリットがあるとするなら「事実婚より子どもを育てる時に手間がないこと」くらいかしらと思っていて
「結婚すること」自体に価値を感じている人と付き合っていた時に、
「私と結婚どっちが好きなの?!」的な要領で珍しいタイプのメンヘラが発動し結局別れたこともあった。

私がマイノリティなことも十分理解しつつ、
幸せな結婚生活像を明確に描いている大親友を見ていると(無理もない、両親が非の打ち所がない完璧な夫婦だから)
今そんなに悩まなくとも、その像が完成しなくとも幸せになる方法、私は他にもあるような気がしているなぁ、あなた素晴らしい人間ですし、と思ったりする。
もちろん彼女の幸せは彼女が決めることだから、私は彼女の向かいたい方向を友達として応援するだけですけどね。

とにかく声を大にして言いたいのは
特に日本人は同調する優しい人たちなんだから「30歳近くなったらそろそろ結婚した方が良いぞ」の同調圧力で私の親友を苦しめるのは本当にやめて頂きたい。
結婚相談所の広告を電車で見るたびに怒りの眼差しで焼いてやろうかと思いますね。
晩婚化が進むのは当たり前だろうが、令和だぞ今は。
出産を前提にした時にキャリアを前倒そうと20代を必死に働いて、そんな中で20代後半にさしかかるかどうかのところでじりじり不安を煽って慌てさせるなんて酷すぎです。

SNSでその道のプロの写真が気軽に見れちゃう環境も良くないですよ。
何かちょっとでも負い目に感じていることがあると、「私と違って脚が細い」「私と違って素敵な彼氏がいる」「幸せな結婚生活を送っている」と事実を負い目が脚色してしまうから。モチベーションに出来る前向きな人も、いるとは思うけど。

キャリアの前倒しについては女性特有のものだけど、この同調圧力は男性にも届いているようで
彼がはやく結婚したいと話してくれる時、その理由の裏に一部これを感じることがあって
「そんな理由なくても結婚したいと思ってるから安心してよ」と抱きしめたくなります。

稼ぐのが得意な人が稼げば良いし、料理は得意な人が作れば良いし
1番住みやすい場所で住みやすい広さの家に住めば良いし、仕事が楽しければ思う存分仕事して、結婚したければしたい時にすればいいと思うの。
妊娠出産はどうしても年齢的な問題があるから、早いうちに卵子凍結をすることがもっと普通になれば良いと思う。マッチングアプリよりよっぽど卵子凍結の方が目に留まるところに情報あった方が良いと思うんだよね。

「こうしなきゃ変」のプレッシャーが充満していて息苦しさを感じてる人もいるかもしれないけど、
その呪縛から解放される人がもっと増えれば、結果的にマッチする人が増えるような気がしていますがどうでしょうか。
ファーストペンギンかいっぱい出てくれば最早ファーストじゃなくなるから、そうやって徐々に色んな選択肢が増えていくものだと思うんですね。結婚に限らず。


(結婚について達観しているかのような妙な立場で語っていますが、私は一度も結婚したことがない独身です)


こうやって書いていると、私
「たまたま異性が好きだから結婚する権利が与えられている(だから選択できる)」、「親が教育にお金かけてくれたから経済的に自立出来ている(卵子凍結を自分ごとで考えられる)」、「結婚したいと思える彼氏がいる」みたいなスーパーラッキーコンボに恵まれているからこんなに偉そうなことが言えるのかもしれません。

彼氏はいてもいなくても、結婚については同じ考えだけどね。「生涯共にするパートナー」という話をした時にロマンチストだと笑われたこともあるけど、至って大真面目(真顔)。
この生涯共にするパートナー論は私の中での条件なだけで、「家のこと切り盛りは苦手だからお願いしたいけど稼ぐのは任せて」っていう条件のマッチングだってもちろんアリ。
パートナーとの出会いは「合う・合わない」のマッチングなのに、結婚してるしてないの話には「良い・悪い」のジャッジが付き纏っているような気がして、そこに違和感を覚えるのです。


「結婚要件が高すぎてなかなか結婚出来ない人」がヤバい人みたいに揶揄されたりすることがあるけど、
「男性が稼ぐ、女性が家を守る」という一定基準の中でそれでも差別化を図りたい、優劣つけたい大昔の人たちがステータスとして結婚を考えてたのであって(多分、知らんけど)
そもそもこの男女の基準が常識じゃない今そのステータス論は破綻してる訳だから
結婚要件が高いこと自体より、いつまでも固定観念を引きずってることの方がよっぽど大問題でしょうよ。と思うんだけど
結婚要件が高いことが悪いこととして切り取られてて、なんか気まづい。
別に自分の条件に忠実に、合う人を探すのは悪いことじゃないですからね、「結婚にステータスを求めること」が時代に合ってないだけで。
でもステータス求めちゃうのはそれはそれで自分の欲求だから、同じようにステータスを求める人とマッチングすれば良いのか。そうすると自分磨き相当頑張らないとですね。

あ、さっき突然脚が細い人を羨む話をしましたが、あれは私のことです。
バスケットをしていて育った逞しい脚がコンプレックスで数十万かけてエステに通っていて、効果が出始めたところで課金の金額をどう捻出するか迷っていたのだけど
涙が出るほど痛い吸引によって脚にできた無数の痣を見て我に帰りました。普通に考えて細い脚より痣ない脚の方が良くない?

なんか話が飛びまくりましたが何が言いたいかというと、

・猫って本当に良い
・結婚の条件や理想像はみんな違ってみんな良い
・アラサー?結婚は。。?の同調圧力いますぐやめて
・結婚は合う・合わないであって良い・悪いじゃない


この4点です。特に1点目が重要。
へそてんして日向ぼっこをしてる猫様を見ると、今日も良い一日だなぁと全てがどうでも良くなる魔法をかけてくれますからね。


危うく思考の沼に1人落ちていくところだった。
今日も猫に生かされた一日でした。

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