3000年に一度咲く。

優曇華(うどんげ)という、
植物がある。


伝説のその植物は、
3000年に一度だけ花開く、
と言われている。


その花が開くと、
轉輪聖王(てんりんじょうおう)という、
”全世界の理想的帝王” が、
出現するという。


”統治の輪を転がす王” 。
武器を用いず正義だけで
世界を統治する、の意。










”全世界の理想的帝王” が、
どんな帝王かは置いといて。


”平和的統治” には3000年はかかるわよ、
ということなのだろうか。


それとも、
”3000年くらいやらないと
あなたたちわかんないわよね”
ということなのか。


いずれにせよそれくらい、
平和的統治はむつかしい、
ということなのだろうなと
伝説の花に想うのだった。






生きている間に、
そんな統治が見られるだろうか。













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命は、
3000年に一度ではなく、
たったの一度きり。


命が花ならば、
身近なところからまだ見ぬ世界まで。
愛をもたらす命として、
その花、咲かせよう。


ひとつしかない花。
咲いて集まれば、
二度と作れない希有な花束。


3000年あっても
きっと一度しか見られない。


わたしたちの、花束。
















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優曇華(うどんげ)…
ここでは伝説の植物を指しました。
3000年に一度花開くと
言われていることから、
『希有』を意味しますが、
実在する花でもあるようです。


実在したり、伝説になったり、
ちょっと不思議な植物。




flag *** hana

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