見出し画像

雪待月。



風染める
次の季節を呼ぶ香り


解き放つ
逢いたい君へ
贈り物


君を待てない命なら
せめて重ねる
あの雲の白


悠然の蒼の中
泳ぐ自由に憧れて
緑の上を踊る橙


うつろい教える
愛らしい花


可憐なその香りは
儚さまでも
うつし取り


天まで届けと
願うよう


秋風に
溶けていく






雪を待てない命でも
愛しているの
次の季節を








雪待月ゆきまちづき朔日





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



毎月、朔日(さくじつ・ついたち)に、
その月の異名から、
インスピレーションを受けて書く詩。



今月は11月の異名、雪待月。


季節のうつろいを

教えるものたちは、

次の命と出逢うことなく、

循環のなかをただただ、

美しく、

咲いていく




また、来年、会おうね



hana



今日もありがとうございます♡






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?