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10年付き合ったってマリッジがブルーになるんだね

「なんとなく結婚しようと思った、君からのプレッシャーも感じていたし」

12月の中旬、10年付き合った彼氏に突然「結婚しようか、2月ごろ」と言われた。
それまでことあるごとに「結婚しよう」と言ってきては、私が話を進めようとすると「今はそんな気分じゃない」「君と結婚してうまくやる自信がない」と渋っていた彼が、その日は自分の言葉を覆さなかった。

嬉しかった。とても嬉しかった。
21歳で初めて「結婚しよう」と言われて7年。
彼と家族になれる日を私はずっと待っていた。

しかし、嬉しかったのは1月の上旬までだった。

年末から年始にかけて、両家に結婚の挨拶に行った。
多分、そこがピークだったのだと思う。

彼の月収を初めて聞いた。
そんなに高くない給料で、1回の飲み会で5件ハシゴし、5万使うらしい。
結婚式に大金を掛けるのがバカバカしいので、結婚式は挙げないことにした。
婚約指輪は用意できないと言われた。
結婚指輪くらいは準備しないと申し訳ないと言われたが、引っ越しが済むまで待って欲しいと言われ、後に、彼の貯金では新居に引っ越すのでギリギリらしいことを知った。

金銭的にも余裕があるとは言えないし、結婚が現実味を帯びてきて、彼の自己中心的な考え方や暴力的な面も見えてきた。

新居探しは、私が見つけた物件には色々と文句を言い、内見は私と行くとキレそうだからという理由で一人で観に行った。
「ダイニングキッチンと寝室と物置の2DKでいいよね?」と言われた。

彼は結婚が決まっても私の意見を聞こうとしたり、話を聞こうとしなかった。
自分のしてほしいことを察して行動するのが当たり前と思っており、気に入らないとイライラモードになった。
「あなたのして欲しいことを察せないから、言葉で教えて」と言っても「嫌だ」の一点張りだった。

彼はストレス発散も苦手だった。
ストレスを溜めては私に八つ当たりしたり、甘えたりすることでストレスを発散していたようだが、それもいつもうまくいくわけがない。
やり場のないストレスは、コンクリートの塀を殴って解消していた。

「ストレスで塀を殴るくらいだから、いつ私に拳が向かってくるかわからなくて怖い。人間だもの、カッとして殴らない確証はない」
と伝えると、「いつ俺が君を殴った?殴ったことなんてないだろう」と、普段冷静な彼が声を荒げた。そういうところだぞ。

というのが、1月中旬から続いており、ようやくすこし落ち着いたところである。

彼は「俺は昔から何一つ変わってないよ」と言う。
うまくやっていけるのかなぁ。
入籍予定日まであと2日。

「雨降って地固まる」だったらいいなぁ。

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