社風とかいう曖昧で重要なもの

はるか昔、就職氷河期世代だった大学生の私はマーケティングやデータ分析といったものに興味があったものの、志望動機や自己PRを作るのがとても苦手な上にコミュ障で(それは全て今も変わらないのだけど)、高学歴ゆえに書類は通過するものの面接で連戦連敗。時に敵前逃亡。

結局、当時大量採用していたSEとして社会人デビュー。
私を拾ってくれたのは、名の知られていない二流企業。誰もが知る一流企業、のSI子会社だった。

大学の同級生が超一流企業に就職する中、人生で初めての挫折を味わい「絶対に一流企業に転職するんだ」とリベンジを誓っていた20代前半。

就職してから3年目に転職活動をして、外資系の一流企業から内定をもらった。当時、「私だって一流企業に行けるんだ、無能じゃない!」と安心したのを覚えている。結局紆余曲折あり、内定は辞退して転職しなかったのだけれど。

そんなこんなで、不本意ながら就職したと思った会社に15年も勤めていたのでした。

一体なぜなのか。

その理由は実は1年目の早い段階でわかっていて、周りにいる人や環境に恵まれていたから。です。

新人ながら、「やりたいことができるけど周りの人に恵まれない環境」と「希望と違う仕事だけど周りの人に恵まれた環境」なら後者の方が活き活き働けるのだなと悟った瞬間があった。
希望と違う仕事ながら、SEの仕事は自分に合っていて結構楽しかったというのもある。

在籍した15年の間にいくつかの部署を経験したけれど、総じて優しくておっとりした人が多かったと思う。(仕事は速い人もいれば遅い人もいました、それはどこの会社でも同じだと思うけど)

勉強したいことがあってその会社を退職したあと、転職エージェントから割と強引に話を進められて今の会社への入社を決断したのが去年のこと。

小さな会社なので社員全員との面談があり、みんな人柄がよくて馴染めそうな社風だなと感じて入社を決めた…はずだった。

結局その決め手にした「社風」を読み間違えていたことがわかった今、人間関係に怯え、顔色を伺いながら苦労している。

「何をするか」より「誰と働くか」を重視するコミュ障の私は、ここ半年で眠れないわヘルペスに2回もなるわ湿疹出るわでいよいよ健康面が心配になってきたので転職活動をすることにします。

大きな企業だと面接官の印象だけでは社風を判断できないかもしれないけど、少なくとも一緒に働く同僚や上司は面接に出てくるはずなので、フィーリングが合うかお互いのためにしっかり見極めなければと思う。

明文化された就労条件みたいに明確ではないけど、「社風」は会社選びの重要ポイントだと学びました。この学びを次に活かす!がんばるぞ。

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