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「0メートルの旅」を読んだ50歳のおばちゃんの感想

私が住んでいるのは宮崎県の人口1万人の田舎町。
50歳の私の友達はLINEよりも電話派が多く、ガラケーがまだ幅をきかせている。(よくやるのがガラケーなくなる論争)
そんな私の趣味は読書と園芸。
読書は専ら図書館。都会の図書館と違って蔵書数は少ないもののベストセラーが速攻借りられるのが田舎の図書館の凄い所!
東京在住しているころ、ハリーポッターを借りるのに
「2年待ちです」と言われた経験を持っている私には、
どんな人気本で2か月以内で読める環境は夢のよう。
町の図書館に所蔵していなくても宮崎県内であれば本を取り寄せてもらえる。
本屋さんは近くにないけど図書館が充実しているので
図書館で立ち読みをして気に入った本を購入するパターンで
私の生活は過不足なく充実して動いています。

そんな私に東京の友達が1冊の本をおススメしてくれました。

「0メートルの旅」

早速読もうと思い、宮崎県内の図書館を検索

まさか、まさかの ヒットなし!!!


えーーーーーーーーーーっ!!
1冊たりとも宮崎県内の図書館で購入されていませんでした。

びっくりしすぎて、
九州の図書館を「カリール」で検索してみました。

そして、ついでに全国の図書館も検索してみました。

そして、ついでに7年前に出版した私の本も検索してみました。

そして、ついでに比べてみました。

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以外にも私の本が図書館に所蔵されていることがわかりました!
(ありがとうございます!!)


こんな検索作業はどうでもよく
宮崎県内に皆無なので、私は立ち読みをするすべをなくし
友人の言葉だけを頼りに購入するしかなくなってしまったのです。


正直、旅物のエッセイは苦手。
若者のバックパッカー自慢話は30年前に聞き飽きている。
なにを隠そう、私も大学時代は自称バックパッカー
どれだけ汚い所に泊ったのか、どれだけ危険な目にあったのか
どれだけ現地の人と馴染んだのかを競い合っていた。

当時は、なぜかラオスを目指す人が多かった。
私はひねくれていたので、
誰も行ったことがなさそうな「中国の海南島」を目指した。


無知で無垢で無謀で薄っぺらくて、
なにか、自分だけの個性を出したくもがいていた。
長渕剛を聞き、バンカラに憧れ、
ストイックに生きたかった。
ハワイに行くような
チャラチャラした大学生が大嫌いだった。

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そんな私が自分探しの旅に出た。
石井スポーツでいっちゃん高いリュック買った。
甘ちゃんで、親の仕送りで生きている自分を変えたかった。
何日も同じ服を着て、お風呂も入らなくても
気にならない自分になりたかった

私は憧れのバックパッカー姿で
海南島に降り立った。


なんと、そこは

東洋のハワイ
バリバリのリゾート地帯

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私の故郷 宮崎に似た
ゆるゆるで
ぬるぬるの超リゾート地帯。
ホテルはオーシャンビューな高級ホテル。

私は真っ白な砂浜で優雅に1週間を過ごし
真っ黒に焼けて、日本に帰還しました。
私はただただ
大っ嫌いなチャラい大学生を
身をもって体験しただけでした。

前置きが長くなりましたが
こんな経験を持つ
今は出無精の私が
「0メートルの旅」を読みました。

めちゃくちゃ、びっくりするほど
書かずにはいられなくなったほど
面白かったです!!!

岡田君、さいこーーーー!!!



私は岡田君と一緒に旅をしました。
30年前憧れたバックパッカーを体験できました。
いろんな所に連れて行ってもらえました。
日本の未来は明るいとまで思いました!

本当に、本当に鬱屈とした気分を一層させ
心地よい風を感じられる素晴らしい1冊でした。


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