「決算説明会資料」が、オモシロイ

みなさん「決算説明会資料」をご存知ですか?

企業によってさまざまですが、スライド30~40ページとボリューム重め。
プレゼンテーションの音声や
質疑応答のやりとりまで視聴できる企業もあります。

セグメント別業績推移(※)、
経営企画の進捗、
通期業績予想、重点課題、
今後の取り組み、エリア別の具体的なビジョンなど
盛りだくさん。

※セグメント別というのは、ざっくりご説明すると
エリアやターゲット層の年齢性別などの分類別、という意味です。
そういう分け方で狙ってるんだ!と勉強になります。

盛りだくさんですが、大手企業ほど
読みやすいように&企業カラーが伝わるように
デザインや見せ方にこだわっているので
ページ数が多いけれど「読みやすいしわかりやすい」ものが多いと感じます。

「そんな情報までオープンにしてるんだ」
「あの商品、そういう狙いがあったのか」
「九州と海外市場は成功してるんだ」
「自社農園でこんな取り組みしてるんだ」など、驚くことばかりです。

どうしてオモシロイの?

私は決算説明会資料がオモシロイと感じています。

企業の失敗と苦労がわかるから

CMバンバン流し、どのお店に行っても新商品が並んでいるような
大手企業でも「こんな失敗があったんだ」
「こういう狙いがあるから、頑張ってこういう工夫をしてるんだ」

というのが、ストレートにわかる資料だからです。

華々しく活躍する一流メーカーも
だれもが知る最大手企業も
「こんな苦労してるんだ」というのがわかり、
その裏で頑張っている営業部・企画部の方々の姿、
そしてそのスライドを作成している方の残業姿が目に浮かび…笑
なんだか応援したくなります。

いままで何気なく見ていた商品を
見る目が変わります。

自分の資料作成に活かせるから

決算説明会資料を読んで得られることは、2つあります。
ひとつめは、数字や文章で説明されているデータを知ること
ふたつめは、どのような文章・図解でデータを説明しているのか、見せ方を知ること

このカラー・文字サイズ・マーカーで、この構造で、
この写真を載せてスライド1枚におさめる。
これは最後のページにちょろっと小文字で載せる。
これは円グラフも追加して、視覚的に訴える。

そんな「資料作りのプロの技術」を、いつでも誰でものぞけるなんて
本当にありがたい。

パワポ作りの参考書や
スライド作りのビジネス本は本屋にずらりと並びますが、
こういった生の資料を見ることも
とても勉強になります。

営業時代、社内向け(部署内のプレゼン資料、社内コンペ資料)
社外向け(商社、コンビニ本部、百貨店、全国スーパーに対する資料)の
資料をたくさん作ってきましたが、
あのとき先輩や競合他社さんの資料を見させていただいた経験も
いま大きく役立っています。

いまは「資料を使ってご提案し、お客様にYESかNOか決断いただく!」という機会は少なく、
ご提案の際に一応みていただく説明資料・補足資料を作ることが多いのですが…

でも資料作りのスキルを上げるために、
こういった「外部の、プロの、生きている資料」を見る習慣
続けていきたいなと思っています。



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