ゆびさきひとつで、人とつながる

名刺一枚でとびこむ営業職でした

私はフリーランス広報として、
市役所やNPO法人、企業の広報を代行するお仕事をしています。

私はもともとUCC上島珈琲㈱の営業職だったため、
名刺一枚で人とつながる経験や、
初対面の人に自分の気持ちを伝えに行くという経験が
ひとより多い方だったかもしれません。
それがとても楽しく、やりがいを感じていました。

営業職がすきだった

商社や小売業の本社での商談や、店舗ごとの商談、
大手メーカー  一同がそろったコンペに
毎日のように行っていました。

名刺一枚持って「はじめまして」と飛び込むことに対して、
新入社員の頃は
「緊張:たのしさ=8:2」でした。
(楽しくない、ではないです。とっても楽しいけれど、それを上回る緊張がいつもあった、という状態でした)

競合他社のベテラン社員さんや、
ゴルフの話で盛り上がっているバイヤー同士、
自分の親より年上の経営者の方々の前に行く前に、

営業車の中で
ごくごく缶コーヒーを飲んで
「よし行こう、今日も学ぼう」と思っていたのをよく覚えています。笑

でもたくさんの失敗と成功を繰り返し
愛を持って厳しく鍛えてくれる上司に恵まれたおかげで、

自分とは違う業界、年齢、立場、メーカーの方と出会ううちに
「緊張:たのしさ=6:4」
「緊張:たのしさ=3:7」
「緊張:たのしさ=1:9」…と、どんどん楽しさが上回っていきました。

場数をふんだら、まったく緊張しなくなったんです。
…とかカッコイイことを言いたいのですが、
いまももちろん、緊張します。

でも「この方はどんな想いを持ってここにいるんだろう」
「この仕事に対してどう思っているんだろう」
「どんな志を持っているんだろう」
「何かプライベートで共通点あるかな」など考えるのが楽しいですし、
その人を通して自分の知らない世界を垣間見るのもとてもおもしろいです。

広報だけど、すきな営業もできている

夫の転勤で引っ越すことになり、泣く泣く営業職をやめましたが
「いつかまた営業に戻るんだ」と思っていました。

「大丈夫かな、仕事辞めなきゃよかった…と
後悔してしまわないだろうか」
と不安になったときも多々ありましたが

その頃の自分に会えるなら

「あなたは営業職には戻ってないけど、営業してるよ」
「フリーランス広報として、営業も広報も企画もマーケティングもしてるよ。正社員時代も楽しかったけど、いまもすごくやりがいを感じているから大丈夫!」と声をかけたいなーと思います。

むしろ、今の「広報」の方がとびこめて楽しい。

正社員時代は、当然会社全体の方針、数値目標があり
歴史ある会社の看板を背負わせてもらってるので
当然すべてが自由ではありません。

でも今の私は、
「私は広報代行をしています。私ならこんなことができます」
「こんなメリットがあなたにあります、だから私に広報を任せてください」
とすべて自由に私自身をアピールすることができます。

自分が「話したい!」と思った記者さん、企業さんに
どんどんアプローチできます。

そして今の時代、ネット環境があれば
たいていのことが自宅でもできてしまいます。

今日も、新聞社の記者さんに「はじめまして」のメールを送りました。
その記者さんは、とっても素敵な記事を書いていて
「こんな心惹かれる記事を書くのは、いったいどんな方なのだろう?」と調べたらTwitterアカウントやnoteを発見したのです。

SNSで垣間見えるお人柄も
これまた心惹かれるものがあり、
その方が在籍しておられる部署のメールアドレスへ
記事の感想とともに「ぜひあなたに取材してほしい」と情報提供資料もお送りしました。

もうその方のファンのような状態になっていて、
かなり長文のメールになってしまいました。(あれでも削ったのですが)

赤ちゃんの寝顔見ながら、お会いしたこともない記者さんへ
ラブレターのようなメールをいつでも送れる。
自分の想いを、伝えたい相手に簡単に送れる。

「名刺一枚でつながれる」時代から
「ゆびさきひとつでつながれる」時代になり。
いい時代に生まれたなぁなんて思うのです。

(でもやはりオフラインの対面が一番すきです。その人の“好き”や想いが肌で感じられるから)

「想いを伝える」ことのハードルがどんどん低くなっている
こんな時代に生まれたのだから、どんどん行動しなきゃとも思います。
と同時に、「伝える」と「伝わる」は違うので
きちんと「伝わる」よう言語化のスキルを高めなくては、とも思います。
(伝える手段は多様化していて誰でもスマホひとつで想いを発信できるけど、それはボールを投げただけ。ボールを受け取ってくれる人がいるのか、その人がボールを受け取りどう思うのか、しっかり考えないと。と…)

会ってみたい人には、会いたいと伝える。
好きな記事を見つけたら、「あなたの記事がすき」と伝える。

いま「できること」と「したいこと」を
ちゃんと実行していこうと思います。

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