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ミニマルに生きたい方におすすめの本

最近はちょこちょこ本を読むようにしていて、なにか自分が興味の持てる本を買おうと少し前に書店に行きました。次に読む本を決める時はいつも書店の中をゆっくり散策して、平積みになっている本や、売れ筋ランキングの棚を見たりします。気になるジャンルである「暮らし」「仏教」のコーナーは棚に収まっている本の背表紙も一通り見て、気に入っている筆者の方の新しい本が出ていないかもチェックしています。

それは一旦おいといて。この間の探索では久々にミニマリストの本を見つけました!基本的にわたしはミニマリスト関連本は書店でぱらぱらっと捲って、「あぁ、自分とわりとやってること同じだな」とか「持ち物は違うけど、なんでそれを持っているのかは理解できるな」とか共感・理解できる内容が多いので、本自体は申し訳ないですけど買わないです。

ですが、今回見つけて購入したミニマリスト本はいつもと違う点があり、とても興味をひかれたので買いました。何がいつもと違うのかというと「筆者がアメリカ在住の方」なのです!アメリカ在住の方もミニマリストの意識や行動は同じなのか非常に気になり、この本は立ち読みせずにすぐ買いました。水色のカバーで、表紙に木製のバッグが写っているのが印象的です。本の情報はこちら↓↓(著作権の関係で念のため表紙の写真はなしです)

「より少ない生き方 ものを手放して豊かになる」
ジョシュア・ベッカー 著、桜田直美 訳
かんき出版、2016年


一応書いておこうと思うんですけど、前にわたしは「自分はミニマリストではなくシンプリストだ」と主張していました。書いた当時は「ミニマリスト」というワードが世間で流行り、極端にモノを減らしたミニマリストの方がメディアに多く出られるようになり、「ミニマリスト」という言葉がとても恐くなりました。なんだかモノを極限まで減らしていないと「ミニマリスト」と名乗ってはいけない感じがしたんです。なのでわたしは「シンプリスト」と自分のことを認識していました。
でも、このベッカーさんの本を読んで「あぁ、自分もミニマリストだ。ミニマリストと名乗ってもいいんだ。」と思わせてもらいました。これからはわたしもミニマリストと名乗ることにします!


自分が感心した項目


前置きが長くなりましたが、ここからはベッカーさんの本を読んでとても共感した点、考えさせられた点を挙げていこうと思います。

※各見出しは本からの引用ですが、その後に続く文章は引用ではありません


ものを手放すと大切な夢を実現できる

モノを片付けたり手放したりする理由は人によると思うんですけど、片付けていると段々と「片付けること」が気持ちよくて、しまいには注力しすぎて「片付けること」が目的になってしまうことがあります。わたしも断捨離にのめりこんで、気づくと捨てられるものを探している時期がありました。
本来は「片付け」は手段の一つで、片付けることで時間や空間が生まれ、それを利用して自分が本来の目的を達成することが理想だと思います。筆者はそれこそ片付けをすることで「自分の大切な夢を実現しよう」と提案してくれています。余計なもの、要らないものを片付けて、それによって生まれた時間や場所を自分の夢に使う。自分もそうしたいと強く思うと同時に片付けの本来の意味を気づかせてもらいました。


大切にしているものを最優先にする

本に書いてある言葉でとても衝撃的だったのは「ミニマリズムは手放すことではなく大切なものを手に入れること、大切にしているものを最優先にして他の障害はすべて排除する」の旨が書かれた文章でした。これまでミニマリストはモノを手放す人というイメージだったけど、1番に考えるべきは「大切なものを大切にする」ということなんだと考えさせられました。上でも書きましたが、やはり片付けは手段。人にはキャパシティがどうしてもあるので、大切なものをしっかりと守るためにも、他の不要なものは取り除くということは欠かせないのですね。
わたしの場合はミニマリズムを自分の生活を提示しながら知ってもらう、noteに書くということを大切にしていきたいので、趣味を気軽に増やさないように気を付けています。興味関心が広い&熱しやすく冷めやすいので。


人の価値は所有物では決まらない

筆者によると、周りの基準に合わせたり、周りに認められることを求めると「普通」の基準が変わってしまう、とのこと。確かにその通りだと思います。これに関してはわたしも心当たりがあります。小学生や中学生の時は周りで流行っているものがあると自分が素直に「欲しい!」と思うこともありますが、「自分は欲しくないけど持っていないと仲間外れになっちゃうかもしれない」「みんな持ってるし自分も欲しい気がする」と、判断基準が周りのお友達になってしまうことがありました。今となっては周りに基準を合わせても自分が豊かになるとは限らない、満足するとは限らないと分かりますが、子どもの時は仕方なかったのかなとも思います。今はモノで人の価値が変わることはないと分かっているので、人と比べることはしないように気をつけています。
ちょうどわたしは「あんさんぶるスターズ!!Music」にハマってプレイしてますが、廃課金の人とは持っているカードやカードの凸数とかは比べないようにしてます。推しへの思いはグッズやカード枚数では測れないものだと思ってますし、禅に「足るを知る」という言葉もあるので、人とは比べず自分のペースで推し活しようと思います。

「足るを知る」は、「身分相応に満足することを知る」という意味であり、
「足りていることを知り、何事にもありがたみをもつ」ということです。

足るを知るの本当の意味や生き方とは?誤解された意味についても (true-buddhism.com)


最後に


このnoteでは3項目くらいしか紹介しませんでしたが、ベッカーさんの本はミニマリズムの説明を色々な人の体験談を交えつつ分かりやすく書かれており、人生の歩み方や夢や目標へのアプローチの仕方、片付けの具体的な方法や提案まで書かれています。とても読みやすい文体ですし、この本を読ませていただいて自分の日々の生活やこの先の人生の糧になったと思っているので、ぜひミニマリストに興味がある方は読んでみていただきたいです。ちなみに、最初の興味である「アメリカ在住の方もミニマリストの意識や行動は同じなのか」は詳しくは実際に本を読んでいただきたいですが、簡単にお伝えすると「国籍は関係ない」のだと気づかされました。それと同時にミニマリズムに国境はないということが嬉しく感じられました。素敵な本との出会いに感謝です。

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