「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」を読んで

書店にフラッと入って新書コーナーをうろうろしていたところ、タイトルに惹かれて本書を手に取った。

日本で働いている方々の大体の定時が17時か18時であるであろう中で16時帰れるのか?と思って手に取って購入した。

結論から言うと、具体的にこのようにすれば16時に帰れるといったハウツー本ではなく、フィンランド人の考え方や国民性について述べている内容だった。

フィンランドは2年連続で幸福度が世界で1位という時期があったが、本人たちはそこまで幸福を感じているわけではなく、自分の人生(仕事やプライベート)を自分らしく生きることにプライオリティを置いている。

働き方はとにかく効率を求め、16時を過ぎるとそそくさと帰宅する。残業をする人は仕事が出来ない人であり、家庭をかえりみないで仕事をする人は家庭に関心が無いというレッテルを貼られてしまう…

仕事帰りは飲み屋に行かず、歓送迎会もコーヒーやお菓子で済ます。ただ、ドライという訳ではなく、誠心誠意を持って相手をもてなす。

シンプルな考え方を持ち、休みは約1ヵ月ほど取得する。常に学び続け、キャリチェンジは当たり前といった状況である。

日本の企業のやり方や日本の国民性とは異なり、フィンランド人独自の風習や考え方を本書より読み取ることができた。

彼らのやり方が正解では無いと思うが、見習うところは大いにあった。



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