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なぜ、足の三つの陽経に経穴が多いか

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こんにちは!HAMTプロジェクト編集部です。

今回も特別編!テーマは鍼灸師にとって興味関心の高い「東洋医学の捉え方」について!

好評だった前回の記事に引き続き、今回は下肢の陽経について解説してくれました。

前回の記事も併せてご覧くださいね👇


こんにちは、hanaこと玻名城です。

こんにちは、hanaこと玻名城です。
今回も「東洋医学の捉え方」として表題について考えていきます。
運動器分野の解剖学や経穴について学びなおす何かキッカケになるなら幸いです。
今回もコラムみたいになっている点はお許しください。


1.抗重力筋

我々人間は日中活動し、活動が終わると家に帰る。
人それぞれだろうが、多くの人は家に帰ってソファーに転がってひと息つきたいと思う。
そこに東洋医学において足の三つの陽経に経穴が多い理由が隠れている。

そのような訳で、東洋医学における足の三つの陽経に経穴が多い理由を考えていくが、今回も骨格筋をベースに進めていきたい。

骨格筋の分類の中で、「抗重力筋」という分け方がある。

■抗重力筋
地球の重力に対して姿勢を保持するために働く筋肉。抗重力筋は地球の重力に対して姿勢を保つために働く筋肉のことです。下腿・大腿・腹部・胸部・首の各部前後に張り巡らされ、前後互いに伸び縮みをしながらバランスを取っています。立っているだけ・座っているだけでも常に抗重力筋のどれかが緊張しています。最も疲労しやすく収縮したままになりやすい筋肉といえます。

抗重力筋|e-ヘルスネット(厚生労働省)

この抗重力筋を大きな括りで勝手に身体の前面、後面、側面と分けておく。
※どの筋肉が抗重力筋か明確に定義されていないが、今回は各文献を元に下記の筋肉を抗重力筋として考える。

■抗重力筋の筋肉-1
【前面】腹直筋/腸腰筋/大腿四頭筋/前脛骨筋
【後面】僧帽筋/脊柱起立筋/大殿筋/ハムストリングス/下腿三頭筋
【側面】側頭筋/胸鎖乳突筋/広背筋/腓骨筋群
※竹井仁/姿勢の教科書/ナツメ社より引用し一部、改編

竹井仁/姿勢の教科書/ナツメ社

抗重力筋は、重力に抗い、直立、二足歩行するために必要な筋肉である。
問題は心筋や内臓筋(平滑筋)のように365日休まずに働く事ができない。
日中活動した後、抗重力筋は機能回復のための休憩が必要になる。
※機能回復は、便宜上、普段「筋緊張の緩和」や「筋肉の疲れをとる」等と表現しているものとしておく。

無制限に重力に抗うことができないし、常に回復が必要な筋肉が「抗重力筋」である。
だから、日中活動し終えた後はソファーに転がりたくなるのかもしれない。


2.抗重力筋の多くは足の陽経上にある

抗重力筋の機能回復は睡眠だけで回復が十分になされないことがあるのは、多くの方が経験していると思う。人の身体に関わる「在宅鍼灸師」ですらそうだ。
睡眠以外で抗重力筋の機能回復する方法の一つとして、鍼灸施術がある。
そして抗重力筋の多くが足の三つの陽経の流注上にある。

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