受験勉強は臨床に意味があるのか
こんにちは!HAMTプロジェクト編集部です。
今回は特別編!テーマは鍼灸師や鍼灸学生にとって興味関心の高い
「国家試験の勉強が臨床にどのように活かせるのか」についてお話頂きます!
在宅鍼灸師としての活動しつつ、国家試験対策セミナーの講師など様々な活動をされている先生です。
国家試験の勉強って実際の臨床とどのようにリンクするのかが見えにくいため、勉強のモチベーションを保つのが難しいと感じている人も多いのではないでしょうか。
今回、国試対策のプロであるYaMatoさんに国試の勉強の必要性について3回かけて分かりやすく解説して頂きます。
YaMatoさんはnoteでも記事を沢山書かれているのでぜひ鍼灸学生さんは一度ご覧になってみてください。とても勉強になりますよ。
はじめましてYaMatoです。普段は在宅鍼灸師として訪問鍼灸をしながら、noteやtwitterに自習用の記事を投稿したり、国家試験対策のセミナー講師などをしています。
今回から全3回で記事を書かせていただきます。
過去には専門学校で非常勤講師をしていたこともあり、学生さんから「こんなことを学んで本当に臨床に意味があるのか」「自分が学びたい内容以外のことが何かの役に立つのか」といった質問を多くされました。
この第1回目では私なりの考えを書かせていただきます。
①受験勉強は土台作りとしての時間
昔から勉強は得意ではなくむしろ苦手で、やらなくて済むならやりたくないと思って過ごしていました。しかし、いざ在宅鍼灸師として臨床現場に立つと毎日が、考察→仮説→実践→効果測定→再検討の繰り返しであり、その度に本を開いて確認をしたり、新しい知識や視点を得るために勉強をしています。
明らかに学生の頃以上に読む本の量も、参加するセミナーの数も増えていますが、さほど苦に感じないのは学生時代の受験勉強のおかげだと思っています。
専門学生としての期間はトレーナー・柔道整復師・鍼灸師のすべて合わせると7年ありました。私の学生時代の学習スタイルは「とにかく質より量をこなす」というもので、手を動かし続けることで不安感を減らしていました。また、暗記するよりも論理的に理解するタイプということも自己分析から理解していたため、教科書に記載されている内容をできるだけ自分の言葉に変換してノートに書いたり、誰かに説明する際に伝わりやすさを意識していました。意外だったのはそうしたことが現在も継続して還元されており、臨床で活かされていると感じたことです。
当たり前ですが、国家試験に合格するためには受験勉強が必要です。ですが、臨床に出る前の、医療従事者として最低限の土台を作るためにも必要なのです。ここが臨床の基礎部分になるということに学生の頃にはなかなか気がつけないものですが、今ではそう深く感じることができます。
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