読書

何年ぶりかに読書を楽しんだ。あっという間に1冊読んでしまった。読書なんて大嫌いなのに。

読書には軽くコンプレックスがある。私はとにかく読むのが遅い。
子どもの頃、身近な人に「私はもうこんなに読んだ」というマウントをよくとられていた。それを言った人に、そんなつもりはなかったのだろうけど。何なら今でも言われてしまう。
そのたび読書がつまらなくなる。少し読んでは、残りのページ数ばかり気になり、その多さに絶望する。
そして早々に読む事をあきらめてしまう。

私は文章を読むとき、頭の中で音声にしないと読む事ができない。私の周りの早く読める人々にその話をすると、そんな事はしない!不思議!と言って、驚かれたことがある。
いつだったか、何かの記事で、頭の中で音声にして文章を読む人も多いという事が書かれていた。何となくうれしかった。うろ覚えな記憶で、真偽の程はわからないが、仲間も居るのは確からしい。ほっとした。
それでも未だ、中々読書の辛さからは抜け出せないのだけれど。

今現在何年ぶりかに読んでいる本は、どうして楽しく読めているかと言えば、単純に内容が興味深く面白いからというのと、私が昨年からハマってしまった大好きなPodcast、オーバーザサンの、ジェーン・スーさんの著書だからだ。私の脳内はスーさんの声であふれている。

まさかこんなところに読書克服への糸口があるとは。
読むのに夢中で、もうこれだけしか読めないのか!と、さみしくなれたことも嬉しかった。

生きるとか、死ぬとか、父親とか

数日で読破してしまった。
あっちにもこっちにも、介護前夜が見え隠れする“父"をもつ身としては、考えさせられ、笑った。なんとなく、心強さを感じた。
そして、スーさんに何かいいことありますように!と願わずにはいられなかった。
同時に、ついでに私にもいいこと、来い!と願うのも忘れない。おばさん、こういうのは忘れない。

よくやってるよ、私も。全く違う次元でだけど。誰も言わないんだから、自分で言う。言っていくよ。

さあ、今日も、ご自愛!ご自愛!

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