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④テンホールズ・ジャズ編

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小説『僕はハーモニカをポワ〜ンと鳴らす』の〈④テンホールズ・ジャズ編〉です。注意)以前、エッセイ『ハメルンのベンド』をお読み頂いていた方にはテンホールズジャズ編までにあたる内容に…
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#広瀬哲哉

119話 僕の最優先事項①

僕がブルースセッションに通っていたBarで、バーテンダー見習いとして働き始めてから、早くも…

120話 僕の最優先事項②

その後、僕のバンドのライブに来てくれた常連さんは、店の定期セッションデーにも来店してくれ…

124話 テンホールズでジャズを②

実りの無い孤独な学習を続けながら、僕はジャズの手ほどきをしてくれそうな師を探し続けていた…

125話 そしてようやく①

ジャズセッションというイベントが存在する事を知ってから1週間後。僕はそれまでは行った事も…

126話 そしてようやく②

一体何が起こったのかわからない僕は、数人が出て行ったドアの方を、いつまでもぼんやりと眺め…

127話 それって常識?①

いよいよセッションが始まる時間となった。ピアニストとドラマーが、店の隅に設けられた段差の…

128話 それって常識?②

僕はギターの彼に演奏のテンポを伝え、イントロを「カウント出し込みの4小節分で」と頼むと、再び客席の方へ視線を戻した。参加者の数人がささやき合うように、僕の手の中にある小さなハーモニカの話をしているのが見えた。いつもの僕ならサービス精神から「ね、小さいでしょ?このハーモニカは、」と言った感じで、演奏前のトークを挟むところだけれど、さすがにそんな余裕もなければ、フレンドリーなムードでも無かった。 (まぁ、何はともあれ、これから初めてのジャズセッションに参加する事になるんだよな。さ

129話 インフォメーション①

そのまま、僕が初めて参加したジャズセッションイベントは、メリハリもなくダラダラと続いて行…

130話 インフォメーション②

テンホールズハーモニカの後に、僕がソロを回したピアニストも自分のソロを終え、ついでウッド…

131話 バーテン同士で①

初めてのジャズセッションへの参加から、一週間ほどが過ぎた。僕は結局誰にもあの日の出来事を…

132話 バーテン同士で②

やがて店員さんがコーヒーを持って来る。 「はい、お待たせいたしました。コーヒーになります…

134話 ブルースという言葉①

僕がカウンターに並べた、数本の小さなテンホールズハーモニカ達。上から覗き込む人、かがみ込…

135話 ブルースという言葉②

全員のユニゾン演奏が終わると、管楽器参加者のトランペットのアドリブ・ソロが始まった。やは…

136話 ブルースという言葉③

次にセッションをする事になった、店長さんが言う「ブルース」の指定KeyはFmだった。おそらくはその曲も、僕からすれば「ブルースじゃないじゃん!」と言いたくなるような違いがあるのかもしれないけれど、それ以前に、僕には考えなければいけない問題があった。マイナーの曲という事は、今までのブルースの定番セカンドポジション奏法では音が合わない可能性が出て来るのだ。そうなると取り急ぎ別のハーモニカKeyチョイスが必要となって来る。 「E♭Keyのハーモニカでのサードポジション奏法」でなら何