脂身の方が美味しい話

このタイトルおれが好きなマキシマム ザ ホルモンというバンドのギターボーカルのマキシマムザ亮君の
「ステーキの赤身はもちろん美味しいけど、嫌いな人もいれば好んで食べない人もいる脂身の部分が実は美味しかったりする、自分はそんな存在」
的な考え方の事(めちゃくちゃニュアンスなので間違ってたらごめん)なのだが、おれも似たような気持ちがある。


これは俺の音楽の趣味の話なのだが、流石に不快に思う人もいると思うのでバンド名は伏せるがその昔のおれはラウドロックや女性ファンにキャーキャー言われるいわゆる"曲もルックスもカッコいいバンド"が好きになれなかった。

嫌いなわけではない、かっこいいとも思う。

でも、


カッコ良すぎるのだ、、、!



男女問わずファンの人たちもバンドメンバーの服装や髪型・表情などを真似たりして、とにかくかっこいい。
普段とは違う自分になれるような気分になって気持ちが高揚したりもするんだろうなとも思う。



ただ当時の俺は





「キザすぎる!!!!!!!!!!」

言葉を選ばず言うと

「こいつらイキッてる!!!!!!!!」

なんて事を思っていた(ほんまに怒られそう((今は全然思ってない))



例えるなら、ジャージを着てボロい街中華屋は迷いもなく入れるけど、ビシッとスーツを決めて高級ホテルのレストランはソワソワして落ち着かないみたいな感じ。

その音楽が悪いみたいな言い方になってはいるがそうではなく、そもそもおれは貧乏性なタイプなのでレベルが高くて身の丈に合ってない気持ちに陥ってる感覚が近いかもしれない。
さっきも書いたが今は全く思ってないしなんなら好んで聴いてるので誤解のないように。。。

これがステーキで言う赤身の部分。



ではかく言う俺の好きな脂身の部分とはなんなのかというと青春パンク・青春ロックといった音楽のことを指します。
これもあえてバンド名は出さないしバンドにもよるから一概に全部とは言えないが。


お世辞にもルックスがカッコいいとも言えないしなんならちょっとブスだし服装も地味だし(これもこれで怒られる((でも本当にそう思ってる))
歌や演奏も素人目からしても上手いとは思わないが、ではなぜ俺がその界隈に魅力を感じているかと言うと




身の丈に合っている!!!



俺もまあそれは小汚いモテないそれほどオシャレではないおじさんなんですけど


なんか親近感湧く!!!!



ってなもんで。


まじめに話すと、飾らないストレートな歌詞だったりパッションを感じる熱い・暑苦しいライブパフォーマンスを見ていると

「カッコよくなくていいんだ」
※ここでいうカッコいいはルックスの良さや技術の高さ


熱い気持ちと行動力があれば人の心を動かせるんだ、とイケてない自分にとって希望の光照らして貰えてるような感覚になるというかなんだか嬉しくなっちゃう。


本当にカッコいいと思う。
※このカッコいいは生き様やスタンス


そのギャップが俺にとっては素敵に思えるんだなって。

ピカピカの革靴を履いた人がスマートに仕事をこなしてても
「ですよねー」
ってなるだけで、逆にボロいスニーカー履いた人が汗水垂らして必死に頑張って結果出してるほうがなんだか応援したくなるし感情移入するようなドラマを感じる。

きっとそれを本気でダサくてカッコ悪いと吐き捨てる人もいるだろう、でもおれはそんな脂身が大好き。
かつ今や赤身も大好きなので完食待った無しですわ。

食べ残しする人の方がカッコ悪いねーーー



って感じのステーキは美味しいなぁの話でした(違う

念のため言っとくけど好みの話で優劣の話ではないことは誤解のないように。

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