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老犬介護がはじまって4ヶ月。愛犬が旅立ちを迎えて学んだ3つのこと

4月末、4日前に14歳を迎えたばかりの愛犬が旅立ちを迎えた。

犬種はバーニーズマウンテンドッグ。女の子。平均寿命が8歳と言われるバーニーズの中ではとても長生きな方だったと思う。

年明け腸あたりに腫瘍が見つかり(悪性なのか、なんなのかこれは結局わからないままだった)ここ1ヶ月半前くらいから、いつなにがあってもおかしくないよねって日々が続いていた。


旅立ちの日は近いと、分かっていたけれど実際にいなくなってからの毎日は本当にさみしい。


朝起きたらまず、彼女の散歩とごはんが1番だったのに、今は「もう散歩もごはんも必要ないのか」と、朝1番でソファに座ってぼーっとしてしまう。ずっと一緒そばにいた家族が突然いなくなってしまったんだから、当たり前の話なんだけど。


一緒に暮らして約5年。はじめての介護、そしてお別れ。実際ところこの4ヶ月は正直かなりしんどかった。でも学ぶことも多かったし、大切なことにもたくさん気づけた。

いまこの気持ちを書いておかないと、後で後悔しそうなので、愛犬との日々と今回で学んだことを少しだけ書き残しておこうと思う。

愛おしい日々は写真にのこす

はじめて彼女に会ったとき「こんなにかわいい犬会ったことない」と本気で思った。くりくりっとした眼差しで「会えてうれしい!」と喜びを全身で表現してくれた。(いま思い出してもかわいい)

そんな彼女の表情や行動は普段からとても愛らしかったし、かわいいがゆえについつい写真や動画を撮ってしまっていた。

でもこれが後に自分を救った。

もう大好きだった瞳や鼻、口元のタプタプ、フワフワの毛に直接ふれることはできないけど、写真や動画があるとまだ肌にふれた感触や、その日の出来事やにおいを思い出せる。

これはペットを飼っている人に限らず、日常の何気ない時間も写真や動画に記録しておくことをおすすめしたい。

記録は未来の自分を救う。かもしれない。

後悔のない方を選択をする

もう自力では立てないし、ご飯も食べられない。あと数日、いや数時間ももたないかもしれない。でも、彼女は車でドライブするのが大好きだったから、軽くドライブしてみようか、という話になった。

正直、家から連れ出すのも大変だし、家でゆっくり寝ていた方が刺激がなくていいかもしれない。でもここで「つらそうだし、やっぱり辞めとこうか」でやめてしまうと、あとあとですごく後悔しそうな予感がした。

だから「あとで後悔しない方は?」で考えて、思い切って 連れ出すことにした。(結果、連れ出して3分くらいで血便が止まらなくなり、家に引き返したんだけど笑)

たった数分だったけど、久々に3人でドライブができてよかったなと今なら思えるし、やっぱり後悔しない方を選択することは人生において大切だと悟った。

そして、このドライブにチャレンジした夜、彼女は亡くなった。

お別れは悪いことばかりじゃない

彼女が旅立って早いもので10日ほどが経った。あっという間だなという気もするし、まだ10日かという気持ちにもなる。

でもお別れは悪いことばかりじゃない。

最期まで一生懸命息をしようと頑張っている彼女の姿を思い出すと、一生懸命生きなきゃだめだよなぁ〜という気持ちにもなるし、彼女が今のわたしを見た時に恥ずかしくない生き方をしたいなぁと思ったりもする。

もはや彼女は犬ではなく、家族だったんだなぁと改めて思う。

正直、彼女が旅立って本当にさみしいし、こうして言葉に書き出すと途端に涙が止まらなくなったりもするし、まだまだこの現実を受け入れるのには時間がかかる気もする。

でも、毎日は続く。

悲しい気持ちに飲まれて、立ち止まるよりも、毎日全力で楽しんで「今日ここにいったよ〜」「これ食べるよ〜」「新しいことはじめたよ〜」と自宅に持って帰ってきた彼女の骨壷に話しかける方が絶対にいい。

この4か月間、仕事以外はほとんどを家で過ごした。

だから、今は会いたい人にあって、やりたいことやって、行きたいところにいって、やるべきことをやりたい。


こうやって考えると生き方って意外にシンプルなのかもしれない。わたしも彼女のように一生懸命、この世を生き抜くことにする。

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