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夏なので怖い話をひとつ…実話です

こんばんは…ジワジワと暑い日が続きますね。
クーラーが壊れかけていて、修理をお願いしているのですがなかなか連絡が来ません。

この気温で冷房壊れたら熱中症まったなしです。
夏が終わるのが先か、クーラーが壊れるのが先か。
せめて何か涼しくなることを……ということで

思い出した怖い話をひとつ。

先日引っ越しをいたしました。DIYができる大変素敵な物件だったのですが、夏を迎えていろいろ障りがでてきまして、契約更新も近かったので普通の物件に引っ越しました。

いやーー静かで良いですね!

前の住居は幹線道路沿いで、消防署も近かったので、自動車の騒音、消防車救急車のサイレンが昼夜問わず鳴り響いていたもので。
普通の住宅街のマンションの静けさにかえって、引っ越した日の初めての夜は、えっ世界は終わったの?と不安に思ったくらいです。

雨漏りするし、天井落ちるし、給水管吹っ飛ぶし、排水管は逆流するしと
築45年ならではのトラブル満載の古いマンションでしたが、幸いのことにゴキブリを見かけることはなかったです。

いまのマンションも今のところゴキブリはいません。とても快適!冷房故障の恐怖が無ければ!

話がそれました。

では改めて、私が体験した怖い話を

わたしはあってはならない場所で、とても恐ろしいものを見てしまったのです。

それはある日の通勤電車の中でのこと。
殺人的な通勤ラッシュの日々の出来事のひとつです。

朝のラッシュ時だったので、わたしはギューギューと限界まで押し込まれました。

扉付近を離れたくなかったのですが、その日はルート取りに失敗し座席がある通路方面に追いやられました。


電車が速度を落とす度、人々はバランスを崩して斜めに傾きます。
ふんばって自前の足で支えればいいものを、満員電車の場合は人にもたれかかってバランスをとりがちです。

座席正面に立ってしまうと、支えとなる壁がありません。
背中を容赦なく押してくる背後のモリモリの乗客達を、つり革だけで支えなければなりません。
力負けしたら、目の前に座っている女性に倒れ込んでしまうことに。

肩下あたりで髪の毛を綺麗に巻いてセットした女性は、
地獄のすし詰め電車の中で、うとうとと小首をゆらして気持ちよさそうに朝寝をしています。
この満員通勤電車で座れるなら、きっと始発駅組なのでしょう。

ふんぬーーーっと誰にも言えない孤独な戦いを繰り広げながら、眠る女性をいいなぁと見下ろしていると

女性の白いブラウスの肩口に、何か細い線のようなものが蠢いていました。

不思議な動きをじっと見ていると
髪の毛の合間から、蠢きがすっと出て来ました。

Gです。
正真正銘の、黒光りする生きたアイツです。

驚きました。驚きすぎて、自分が見ていることが本当に現実なのか、思わず周りに目を走らせて他の乗客の様子を確認してみました。

女性のとなりに座るサラリーマンは目を閉じている
わたしの左右の人は角度的に見えるかどうか微妙

ゴキブリはそのままスルスルっと女性の胸元に降り、ひくひくと触覚を動かして私と同じように周囲の状況を探っていました。

数秒後、危険と察したのか、再び戻っていきました。

女性の髪の毛のなかに

ひいいいいいいいいいい


『あなたの髪にゴキブリ入りましたよ』なんて声をかけることはできませんでした。だって本当にゴキブリだったのか、疲れた私が見せた幻覚だったのか確証が持てなかったのです。

目的に到着するとわたしはそっと電車を降りました。

あの後女性はどうなったのか

どうして、髪にゴキブリが住み着いているのか

イロイロ疑問が残ったのですが、ただ一つわたしは固く誓ったのです

絶対ゴキブリがいない部屋に住もう。



みなさんのうちにやつはいますか?

髪の気は毎日ブラシしてますか?

なにか奇妙な音が耳元でしていませんか?

もし何かうごめくものが視界の端に写ったら気をつけて下さい

それは、夜中、寝ているあなたの髪に忍び込んだヤツの触覚かもしれませんよ……






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