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ノートパソコンFMV FloraKiss LIFEBOOK CH55のCMOS電池を交換


一年程前にノートパソコンのHDDをSSDに換装して快調に使っていたのですが、

最近バッテリーの減りが激しく、パソコン本体の爆熱が気になるように。

ついに起動時にこんなメッセージが表示され始めた。

リアルタイムクロックエラーです。
日付と時刻の設定を確認してください。 <F1>キーを押すと継続、<F2>キーを押すとBIOSセットアップを起動します。』 

調べてみるとこのエラーは CMOS電池の残量が少なくなってきた時に出るメッセ-ジとのこと。

CMOS電池ってなんぞ?

「「 CMOS電池 」とは、BIOSセットアップの設定情報を記録するメモリ(CMOS RAM)の内容を保持し続けるための電池のことで、「バックアップバッテリー」「システム電池」とも呼ばれます。そのメモリの内容を保持し続けるために、コンピュータの電源のON/OFFに関係なく、電力を供給する役割を果たしています。利用環境によって異なりますが、一般的にこの電池の寿命は3年から5年くらいとされています。電池が消耗すると、起動時にエラーが発生したり、時間設定が狂うなどの現象が発生します。

https://support.lenovo.com/jp
より

これを放置すると最悪起動ができなくなるとか。

えっやだ。まだSSDに換装して1年ちょっとしか経ってないのに。

業者に修理見積もりをお願いしたら作業料、診断料、送料で1万円くらいの費用との回答。

うーんうーーーん

よし、まず自分で一回挑戦してみよう。
わたしには強い味方のネットがある。

やって駄目なら業者に送る。もしくは本格的に買い換えを検討しよう。

使用した道具


① 精密プラスドライバー
空冷ファン修理道具
② パソコンCPU冷却用グリス(専用のものを購入)
③ 綿棒、無水エタノール

 CMOS交換道具  
④ CR1632電池(スーパーで280円)
⑤ ビニールテープ (ダイソー)
⑥ ラジオペンチ
⑦ はさみ

まずは空冷ファンの修理から

冷却ファンはこれ。ファンのホコリを綿棒でできる限り取り除きます。

CPUのグリスが蒸発して固形化しています。
さすが10年モノのノートパソコンだ。
無水エタノールに浸した綿棒で除去します。
新しいグリスを薄く平らに延ばします
グリスはガジェット系YouTuberのともヤシさんのチョイスグリス第三位を選びました。
昔買ったサンワのグリスはこの動画を見て捨てました。

気持ちファンの音が小さくなったような気がします。

ここまでが前哨戦。

次はいよいよ本丸のCMOS電池交換です。

CMOS電池の場所を探す

結果から言うと、私のインターネット検索能力ではLIFEBOOK CH55/JのCMOS電池の場所を記したサイトを探し出すことができませんでした。

同じような状況に陥って質問している方がいたのだけど、その方が最終的にCMOS電池交換に成功したのかわからない。

CMOS電池は型番2032、直径2㎝のボタン電池。

視認できる範囲にどこにもそれらしいサイズの電池が見当たりません。


SSDの横のこの茶色いシートケーブルの下にあるらしいとの情報を見かけたので

https://bunkaikoubou.jp/fmv/sh54g/sh54g_2cmos.html

分解工房さんの記事を参考に外してみました。

左右の黒い板を、プラスチックピンセットでつまんで90度上に上げます。
これで、この茶色のペラペラ接続テープ?を外します。
傷つけないように優しくスライドするように。

苦労して開けてみたけど、ここにも電池らしいものがなかったです。

よくみたら分解工房さんの解説は FMV LIFEBOOK SHシリーズ でした。


マザーボードの下、キーボードとの間にもし電池が設置してあったらお手上げです。

LIFEBOOK CH55は4コのネジを外すだけで、底板が外せてメンテナンスがしやすい良作ノートパソコンです。
そんな扱いづらい場所にボタンを設置しないはずと、フローラキスのポテンシャルを信じて探すこと実に2週間

諦めては底板を戻し、諦めては底板を戻し……


CMOS電池はCR2032じゃなかった

あらためて、全体を確認します。

きっと私の思い込みで、見えているけど認識していないものがあるはずだ。

鬼滅の刃の炭治郎くんのパパも無限列車編で言ってた。
切るべきモノはもうあるって。

ボードの空冷ファンの下→リチウムバッテリーの横、スピーカーの上あたりに怪しい黄色のパーツが気になります。

ケースを外したときからこの物体に気付いていたけど、2032ボタン電池より小さいからマザーボードのコンデンサ、もしくはスピーカーのアンプ的な何か?だと思い込んでいました。

思い切って引っ張り出してみた。
直径16㎜…2032ボタン電池(直径20㎜)より一回り小さいけど、このパーツから出ているケーブルのソケットがCMOS電池のソケットと同じように見えます。

あやしい…

CMOS電池はもしかして小さいサイズもある?
『16㎜、ノートパソコン CMOS電池』で検索してみました。

ありました。

断線しないようにソケットをピンセットでつまんで外して電池らしきものを取り出します。
黄色い絶縁テープの隙間を探してはさみを入れます。剥いて中を取りだしてみたら、電池が出てきました。
当たりです。

LIFEBOOK CH55/JのCMOS電池はCR1632電池、ちなみにメーカーはパナソニック製でした。

バラバラにして新品のCR1632 ボタン電池と入れ替えます
赤(+)、黒(-)電極を間違えないようにボタン電池に貼り付け、ビニールテープで電極固定します。ついでに絶縁するためぐるぐるに巻きます。


元通りにソケットを差し込んで交換終了


電池交換の参考にしたのはこちらの動画。



電池を見つけるまでが大変でしたが、場所が特定できたら作業は難しくなかったです。

FloraKiss CH55のCMOS電池が見つからない方にこのnoteが届きますように。


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