ゲイと結婚という言葉

最近社内で結婚ラッシュが到来している。
しかもこの人は絶対に結婚しないと勝手に思ってた後輩や同期が、揃いも揃って結婚という次のステージに向かっている。

そういう姿を見て、置いてけぼりにされている感覚を何度も味わってきた。
私はゲイだから結婚するには同性婚が可決される場合を除いて、偽装結婚しかないのだが、そこに足を踏み入れる勇気もないし、ましてや自分に大きな嘘をついてまで結婚という肩書を手にしたいわけではない。仮に同性婚ができる世の中になったとしても、世間体を気にしてその手段は使わない気もする。

多様性という言葉が錯綜している今の世の中だが、まだまだ日本社会は「結婚しないと普通じゃない」「結婚してこそ社会に認められる」みたいな結婚至上主義が根付いてて、結婚という大船に乗らなかったものは邪険に扱われる。そんな世の中であることに変わりないと思う。

そんな生きづらい世の中をどうやって渡っていけば、個人の幸せに近づいていけるかということは何度も考えてきたが、未だにその答えがわからない。

ただ言えることは、他人の目線や世間体なんかに一瞥もくれず、自分が好きなことや幸せと思うことをやっていければいいのだが、人間だからそんなこと簡単にできるわけでもない。

世知辛いがこれもまた人生。多くの人生は意味なんてないものだし、今をベストで生きていくしかないんだよね。

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