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仮ニートの石垣島旅1

旅の始まりはワクワクする

私事で申し訳ないですが、今年3月で現職を退職することとなりました。現在有給消化中であります。そうなると、まとまった休みが手に入るのは今が最後かも知れないし、何かしないと勿体無い。しかし、やることがない。焦った僕はどこかへ旅に出なければという強迫観念に襲われ、必死に旅先を探し始める。まず海外か国内か?海外はコロナの心配もあるし、国内ってほとんど行き飽きたしなーとあれこれ考えているとなかなか旅先が見つからない。人間というものは普段は自由を求めながら、急に自由を与えられると何をして良いのかわからなくてなってしまう。なんと身勝手な生き物か。でもとにかく旅に出なければならない。同僚に有給休暇中に何やってたの?と聞かれて家にいたとは言えない。もしそんなこと言ったらじゃ働けって言われるに違いない。とにかく、早急に行き先を決めなければならない。

行き先は南の島

最終的に沖縄県の八重山諸島が目的地となった。沖縄というのはどうしても複数人でワイワイいくイメージがあり、一人旅ユーザーの僕は敬遠していたが、以前から興味はあった。ただ、沖縄本島はまだ僕には気が引けてしまう。そこで思い付いたのが離島巡りであった。特に八重山諸島は一日で観光できる規模の島が多いし、離島なら一人旅の人も多く、悪目立ちしないんじゃないかと思った。どこまでも他人の目線を気にするのは僕の悪い癖だが、この旅でそういう部分も改善できたらと期待している。はたして、今沖縄は暑いのだろうか?天気予報では20℃くらいになっている。20℃って暑いの?寒いの?よくわからない。ただ、防寒対策をして沖縄に向かい、荷物になるのはごめんだ。そこで、僕は沖縄の気温に合わせた服装で向かうことにした。上下ジャージスタイル。大きなリュックを持っているので部活帰りの学生みたいな格好になってしまった。

素敵な出会い

旅初日の朝、LCCを利用するために成田空港へ向かう。飛行機が往復で約15,000円とは大変お財布に優しい。成田空港までの距離なんて気にならないくらい良心的な値段設定である。ちなみに、成田空港に向かうまでのバス車内で前に座った女性から声をかけられた。おそらく学生くらいの年齢だろうと推測したが、要件はカーテンを閉めてもいいかとのことだった。この旅が始まって最初の交流である。ここで美しい女性と話せたということは、いいスタートダッシュが切れたような気がする。ただ、ニヤニヤしながらカーテンを閉める上下ジャージの僕をその女性はどう思ったのにだろうか?「こいつキモイな」と思ってないだろうか。もしその女性にとっては最悪の旅になってしまったのなら大変申し訳ない。きっと届かないだろうがここでしっかりと謝罪しておこう。

肩透かしの成田空港

成田空港というのはどうもこの後の旅を想像させるつくりになっている。いくつもの航空会社が並んでいてチェックインカウンターを見るだけでも圧倒されてしまう。しかし、私が使うLCCはこのターミナルにはない。もともと国際線がメインの空港において、国内線というのはどうも軽んじられているようだ。バスが到着した付近からは離れたところに最初の印象とはあまりにも違うチェックインカウンターであった。まあ、そんなことは価格を考えればどうでもいい。とにかく沖縄に行ければいいのだ。せっかく成田空港に来たのにも関わらず、僕は搭乗口目掛けて一心不乱に進んで行った。空港にはALSOKの指名手配犯を探す?ロボットがウロウロしていたが、写真を撮るのを忘れてしまった。もしそいつが僕に反応したら旅が台無しだ。適度な距離感で彼を見つめていた。

待ち時間の過ごし方は課題

しかし、飛行機とはいうのは待ち時間が長い。出発の1時間前に搭乗口へ着いてしまった僕は何もすることがなく、ただテレビを見ていた。やっと搭乗のアナウンスが流れ、早めに列に並び、飛行機に乗り込んだ。ここで重大なミスに気づく。僕の座席は1番通路側なのだ。つまり、通路側の僕が先に座っている場合、窓側の席の人が来た時にもう一度立たなければならない。別にどうってことはないことだが、ちょっとめんどくさい。どんな人が隣に来るのか分からず、来る人来る人の顔色を伺わなければならない。やっぱりちょっとしんどい。結局隣には若めのカップルが座った。2人とも低姿勢で僕に窓側の席に行きたいと伝え、僕も気持ちよく席を立った。なんだ、いい人達でよかった。あとはもう石垣島に着くだけである。

石垣島は意外と寒かった

ようやく石垣島に着いたがあたりはもう真っ暗。空港内のお土産屋さんも店仕舞いの準備を始めていたため、特にどこにも寄ることなく石垣島の中心地へ向かう。外に出て思ったけど、意外と寒い。流石にコートまではいらないが、上下ジャージでは耐えられないくらいの気温であった。もしかしたら服装を間違えたかもしれない。まあ来てしまったものはしょうがないので、バスに乗って本日宿泊するゲストハウスまで向かう。本日の宿はゲストハウス独特の民家風な雰囲気が漂う。いかにも友達の家って感じだ。2段ベッドの上が本日の僕の寝床である。宿の人から夜は飲み会するからよかったら参加して!と声をかけられたので、苦笑いで返し、僕はお腹空いたので石垣島の繁華街の方へ向かった。

やはり南国を感じる

都合のいいバスがなかったため、繁華街までは15分ほど歩いて向かった。道中の南国感がなんとも言えず、心地いい。涼しいから余計に心地いいのかもしれない。徒歩の方が良かったと心の中で思った
しかし、よる9時近くになると飲食店は閉店してくる。1番入りやすそうなハンバーガー屋があったのでそこで食事を済ませることとした。A&Wというお店。どうやら沖縄で有名店らしい。特に味の感想はないがハンバーガーは大きく、オレンジジュースが美味しかった。そんな感じで簡易的に食事を終え、帰路につこうとしたが、あることを思い出した。地域共通2000円クーポンがあるじゃないか!と。チェックインした時に宿の人からもらったのを忘れていた。有効期限が明日までなので、出来る限り今日中に使いたい。宿の近くまで帰ってきていたので急いで使えるお店を探すと、おしゃれなレストランっぽい店の入り口にクーポン使用可能の目印があった。どうやらまだやっていそうなので、中に入る。しかし、客は誰もおらず、お店の人も驚いた様子でこっちを見てきたので僕も驚いてしまった。ラストオーダー間近だったらしいので、きっと今日は締め作業に入っていたのだろう。大変申し訳ない。とりあえず泡盛とステーキを注文してクーポンを使え終えた。この問題は今後も重要になってくるので対策を考えたい。

ゲストハウスは居心地が良い

宿に戻ると宿泊者達で宴会が行われていた。沖縄的にいうと「ゆんたく」と言うらしい。僕はこういう雰囲気が嫌いじゃないのでゲストハウスに泊まるのだが、今日はとりあえず早く休みたかった。そのため、あまり参加せずに就寝してしまった。ただ、そこで耳寄りの情報を手に入れた。明日行く予定の与那国島だが僕はフェリーで行く予定であった、しかし、その船は別名ゲロ船と呼ばれているらしく、相当な揺れが予想されるとのこと。ゲストハウスの主人からも飛行機の方がいいと勧められたので念のために飛行機を調べたがあいにく満席。明日に向けて一抹の不安がよぎっていた。とりあえず今日のとこは就寝することとする。でも寝れない、ここでゲストハウスに宿泊するデメリットが出現した。他の宿泊者達がロビーで騒いでいるのだ。就寝時間はとっくに過ぎているのだから勘弁してほしい。おまけに大いびきをかいてる人もいる。これはゲストハウスを選択した以上しょうがないことであるが明日ゲロ船に乗船する予定の僕には応える。何とか目を瞑り、無理矢理寝た。

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