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ヘブン を読み終えて

ヘブン 
著者:川上 末映子

初の読書感想文に挑戦!!

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一言で表すなら、
【一言で表せない】にしよう。

如実ないじめ描写。
いじめを受けるコジマと僕(主人公)
コジマはいじめられる現実を受け入れているという。
そこを読者である私たちが、どう受け止めるか。

いじめられている現実を受け入れることは人にできるのか?
認めることは善いとされるのか考えさせられた。
コジマは認めることを、善い事にしている。


私たちの、自分を自分たらしめるものはなんだろうか?
コジマが自分たらしめる物の大切さを知っていて、私たちに強く訴えかけられる分、自分の自分たらしめている物の本質が分からず、考えさせられた。
作品の中のコジマも僕も強くたくましかった。

しかし、この言葉で表すにはあまりにも言葉足らずすぎる。
コジマの、いじめられていることに対して一歩引いて加害者の虚しさや愚かさを捉え、受け入れる選択を取る強さ。
自分たらしめるものを手放せばいじめられないはずなのに、それをいじめと引き換えにでも手放さない強さ。
僕の現実から最後まで逃げない強さ。コジマへの愛を曲げない。

そして最後の最後の強さ。

最後まで彼らの強さと自分たらしめるものについて向き合う本だった。

この本に出会えてよかった。

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