withコロナの新しい働きかた?バーチャルオフィスの運営をしたら未来を感じたお話
こんにちは、はまのりです。
コロナウイルスによる外出自粛要請が明け、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
既にこれまで通りオフィスに出社しているという方もいれば、まだ暫くはリモートが続く方や、今回の外出自粛要請を機に今後リモートでの働き方を主軸にしようとされている方もいらっしゃるのではないかと思います。
そんな方々向けに、今日は僕が運営しているバーチャルオフィスについてご紹介したいと思います。
まだまだ手探りではありますが、未来を感じる働き方が見えてきました。
バーチャルオフィスとはなにか
バーチャルオフィスとはネット上に擬似的につくったオフィス空間です。
一緒に働くメンバーはバーチャルオフィスに「出社(ログイン)」をし、各々のステータス(後述)に合わせたブースに移動をしながら仕事をします。
最近流行りのZoomなどが「明確な目的を持って特定の時間のみ集まり会話を楽しむ」のに対し、バーチャルオフィスは「明確な目的を持たず好きな時間に出たり入ったりしながら会話を楽しむ」という違いがあります。
なぜつくろうと思ったのか
一言で言えば「偶発的に生まれる雑談に飢えていた」からです。笑
コロナによる自粛期間中、リモートでの仕事が当たり前になる中「一人で集中して行う仕事」や「やることが明確にイメージ出来ている仕事」の生産性は上がったと感じていました。
一方で、オフィスにいた時にあった「立ち話などの雑談やちょっとした相談から仕事のヒントを得られたり、思考が整理されたり、様々な人との緩い繋がりができる瞬間」がどんどん失われていく感覚を覚えました。
こう感じているのは自分だけではないのでは?と思い試しにFacebookで以下のような投稿をしてみたところ、たくさんの方々から反応を頂き、やはりみんな同じような思いを抱えているのだなと感じたことから今回のバーチャルオフィス運営につながりました。
どんなオフィスをつくったのか
今回は「多 対 多」のコミュニケーションを促進するため、Spatial.chat(通称スペチャ)というオンラインチャットツールを使用しました。※Spatial.chatの使い方などについては、こちらの記事がおすすめです
平たく言うと「自分のアイコンをスペチャにつくったバーチャルオフィス内で自由に動かしながら人との会話を楽しむ」空間をつくった形になります。
具体的には以下のようなオフィス構成しました。
【オフィス全体像】
オフィスは「雑談ブース」「ゆるゆる仕事ブース」「集中ブース」「離席中ブース」「イベントブース」の5つで構成をされています。
【雑談ブース】
ちょっとした打ち合わせや休憩をするためのブース。
【ゆるゆる仕事ブース】
雑談OKな仕事用ブース。大体いつも緩い音楽がかかっています。
【集中ブース】
雑談NGな仕事用ブース。仕事に集中しているので話しかけられるのはNGだが、同じ空間で誰かと仕事をしている感覚を持ちたい人向け。
【離席中ブース】
ちょっと離席をする際に使用するブース。
【イベントブース】
飲み会やプレゼンイベントなどバーチャルオフィスメンバーの方々の交流に使うブース。
つくる上で意識したことは何か
今回バーチャルオフィスをつくるに当たり意識したことは以下になります。
1:様々な企業の方が使えるコワーキングスペースのような場所にすること
2:その時々の状況に合わせて気軽に参加できるような場所にすること
3:横の繋がりが生まれるような仕組みを入れること
1については、これまでのオフィスが「同じ組織の人と同じ物理空間を共有する場」だったのに対し、バーチャルオフィスでは「様々な組織の人と同じ情報空間を共有する場」とすることで、これまでのオフィスでは生まれなかった偶発的な出会いや会話を生み出すことができ、withコロナ時代ならではのオフィス空間がつくれるのではないかと考えました。
(単純に僕が色々な方々とわざわざアポ取らなくても話せるような場にしたかっただけという説もあります)
2については、自分のステータスに合わせて働く場所を選べるようにすることで、出来るだけ仕事の生産性と程よい雑談のバランスを取ることを考えました。
3は運営上の工夫になります。今回バーチャルオフィスの参加者をfacebookで募集したところ、半日経たずに100名以上の方々から参加表明を頂き、この新しい取り組みに対する関心の高さが伺えました。
また、参加者の属性も、今をときめく経営者の方やこれからのスポーツ界を担うキーマンの方、ジャニーズに楽曲を提供している作曲家や、落語家さんなど本当に様々な方に参加を頂くことになり、ユニークなコミュニティになりました。
基本的に全て自分の知り合いをご招待する形にはしたものの、参加された方はみなさん別のコミュニティの方々で、「浜岡が共通の知り合い」ということ以外は共通項のない方も多くいました。
そこで、自己紹介用のシートを作成してお互いのことがよく分かるようにしたり…
仕事後に焚き火と星空の動画を眺めつつゆるゆると飲む時間をつくったり…
有志でコミュニティマネジャー(店長)を募ってはじめて入る方に声掛けをして貰ったりして少しずつ横の繋がりが生まれるようにしました。
つくってみて良かったことと今後の課題
やってみて良かったことは、まず何よりも「仕事をしながら緩い雑談ができるようになり、ストレスを溜め込むことが無くなった」ことが挙げられると思います。
また、久しぶりにお会いする方も多く、近況をお伺いする中で新たな気づきが生まれたことも狙い通りでした。
また、プレゼンイベントやDJイベントを開催してくださる方もおり、そのような中から新たな繋がりが出来始めていることは、withコロナの時代だからこその動きなのではないかと思いました。
今後の課題はこの「緩い横の繋がり」をどう増やしていくかに尽きるかと思います。
今回やってみて分かったことは「場を用意するだけでは横の繋がりは出来ない。結局はそれを繋ぐ存在(コミュニティマネジャーや飲み会などのオフイベント)が重要である」ということでした。
当たり前のことですが、結局最後は人の力なんだな、と。
ここについてはこれからもう少し色々と実験をしてみたいと思います。
※ちなみにこの記事を書いている日の夜は、コミュニティマネジャーをやってくれている落語家さんがバーチャルオフィス内で落語ををやってくれる予定です。楽しみ!
おわりに
いかがでしたでしょうか?
今回完全な思いつきから急遽始めたバーチャルオフィス企画でしたが想像以上に多くの気づきや学びがありました。
これからバーチャルオフィス専門のサービスなども出てくるかもしれないなと結構本気で思うくらい、これまでとは異なる面白さがある領域だと思います。
また、beforeコロナでは「いかに効率的に働くか」に意識が向いていましたが、withコロナにおいては効率的に働ける環境になった一方で「非効率だと思っていたものの有り難さ」に意識が向いたのは面白いなと感じました。
withコロナの時代だからこそ生まれる新しい働き方や人との繋がり方をこれからも模索していきたいですね。
ではでは。
こちらの連載は、作家の卵で、今は大学生をやりながらライターをしているりょーやを応援するというプロジェクトでもあります。 みなさまからいただいたサポートは、彼が夢を叶えるために全額投資させて頂きます。 応援よろしくお願いします。