今思えば父親からのそれが性的虐待だった話

大学3~4年の時急に父親のことが気持ち悪く思えて、嫌いになりました。
大学進学と同時に一人暮らしをしていたのでそのタイミングで何か直接的な原因があったわけではありません。
生まれてから家を出るまでの18年間、父親の言動がセクハラ・モラハラしいては性的虐待に当たるのではないかと気づいたからです。

きっかけ
大学でジェンダー論の講義を受けました。社会的な性に関する事をはじめとして、家庭内のハラスメント・児童虐待についても講義中触れられました。
それまで「児童虐待=ニュースで見るような身体・精神的な暴力(殴る蹴るつねる、度を過ぎた折檻など)」だと思ってました。それに加えて虐待の中には性的虐待というカテゴリがあることを初めて知りました。
・子供に性的な接触をする(胸や性器を触る)
・卑猥な言葉を言う、質問する
・入浴や着替えをわざと覗く
・子供の前で性的なコンテンツを見る、見せる
・両親の行為を見せる
等今思い出した限りでこんなものが具体例として上げられていました。

そのスライドを見た瞬間(これめっちゃうちの父親…)と血の気が引きました。
子供ながらに「お父さんは好きだけど、こういうのはちょっと嫌だな…」と思うことが結構ありました。それらが例として挙げられていたのです。

実態
父親からされて嫌だった事の例を年齢別に挙げていきます。
<全年齢共通>
・胸や股間を触ってくる
・ふざけて「あっぺこ(方言で女性器のこと)触るぞ!」と言う
・自分の性器を見せつける、触らせようとする
・過度の下ネタ(反応をみてニヤニヤする)
・ブスいじり

<幼稚園・小学校>
・キスをしてくる・せがむ(ほっぺ・唇)
・一緒に風呂に入ろうとする(高学年)

<中学生・高校生>
・生理が来たことをからかう
・風呂を覗こうとする
・胸が膨らんだこと・ブラジャーをからかう
・「まだ彼氏できないの?」「まだ処女なの?」と聞いてくる

まだまだあるんですがざっとこんな感じです。
「やめて」と言ったり無視すると「何ムキになってるの?笑」「これはスキンシップだ!愛情表現だ!(怒)」と反抗してきます。

このほかにも怒鳴る・説教は日常茶飯事、殴る蹴るなどの身体的暴力はありませんでしたが外でいきなりホースで執拗に水をかけられたことはあります。(泣いて嫌がりましたが父が笑ってたのがすごく怖かった)
母親に対してもモラハラすごいです。テレビの中の女優さんにも「こいつはブスでぺちゃぱいだからダメ」とか言ってます。

文章に起こすと恐ろしい…世の中にはもっと悲惨な虐待を受けた方がいらっしゃると思うとまだかわいいもんですが、やっぱり嫌でした。
こんな感じでも私自身虐待という認識はなかったので、高校卒業まで目立った反抗期もなく生活してました。(性的・モラハラ言動以外は優しい、むしろどちらかと言うと好きだったのが怖い)
たまに「うちの父親っておかしいんじゃないか?」と疑念を抱くことがありましたが、講義を受けて疑念は確信に変わりました。
そこからは遅い反抗期みたいな感じで父親とはあまり話さなくなりました。ぶっちゃけ今でも帰省した時のセクハラはすごいです(無視してます)。

あと最近気づいた事があって、こういった行為は「私」にだけするんです。4歳下の妹がいるんですが、妹(美形、気が強い)には一切こういうことはしません。相手を選んでやっているんです(私はブスで気弱)。これに気づいて本当に許せなくなりました。

母親は助けてくれなかったのか?というと「やめて」とたしなめることはありましたが、ブチギレたり身を挺して守ったりはしてくれませんでした。父からモラハラ受けているので強く出れないんだと思います。そんな姿を見ているので母のことは責められませんし、今後は私が父親から守りたいと思います。


父のことは多分一生許せません。でも『これらの言動が嫌だった、私は性的虐待だと思っている』とはまだ話していません。父は何で私が話さなくなったか知らないままです。私も教える気はないので知らないまま一生苦しんでほしいです。(母から「構ってもらえなくて悲しい」と聞いた)

このことがきっかけかは分かりませんが、男性のことは恋愛のパートナーとして見れません(男性恐怖症とかではないです)。
私は一生結婚せずに終わる気がします。

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