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瞑想3日目と読んだ本について

5.7 「パリの砂漠と東京の蜃気楼」

昨日は驚くくらい眠れなかった。GWが終わってしまうということへの悲しみとか絶望みたいなのはもちろんのこと、でもそれよりも、新しく来た本が読みきれておらず、まだ半分残っていたからで、この本はちょっと、仕事が始まってからよりも、鬱々とした連休明け前の夜中に読むのが、もしかしたらぴったりなんじゃないだろうか、と思っていたからでもある。

金原ひとみさんの「パリの砂漠、東京の蜃気楼」というエッセイで、彼女の本を読むのは初めてだった。インスタグラムで朝吹真理子さんが投稿されているのを見て、綺麗な色の本だなあ、とその場で購入したのが、昨日届いたのだ。

 高校時代の友達5人でZOOMをしていたらあっという間に午後がなくなり、夕飯を食べ終えて、夫とおしゃべりをし、お風呂の中でようやく開いた。本当はお風呂の中で読む予定じゃなかったのだけど仕方ない…それで半分まで読んだものの、夜も更けてきたので明日に楽しみを取っておこうと思ったのだが、そうはいかなかった。

 それでも、本当に一度は眠りにつこうとして、瞑想アプリを起動し、十分ほどトライした。毎日やると決めたのだし、どっちみち神経をなだめる必要がある。焚き火の音に癒されるなあ、と始めたものの、本のことが頭から離れず、10分間の瞑想がだんだん苦痛になってくる。おまけに五分ほど経ったところで、「電源が少なくなっています」とかで中断されたので、私の集中力はより、低下した。

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一通り終わると、成績が見れるのだが、ちょっと頑張ったものの六分から緩やかに低下してっている。面白いな。依然として、highなポジションにあるけれど、この下がりだってただ色んなことが次から次へと浮かんできただけなのに、しっかり反映されているのだから。

結局、それから十分ほど眠ろうとした後で、お手洗いを理由に起き上がると、そのまま本を手に取りリビングのソファで残りの半分を読んでしまった。30歳になってから、私は大人の少し嬉しい、とか少しやるせない、とか、ちょっと静かな日常に思い馳せる瞬間があって、そういうのを読むことができるエッセイというのはだから大好きで、この日は彼女の肩あたりからその生活や葛藤を見ているような気持ちになって、異世界を旅したなあ、とだんだんまどろんでいく視界と頭の中で満足して、眠った。

この本は見た目もすっごく綺麗な本で、フォントも、タイトルも(それからタイトルも!)すごく美しい、これを手元に置いておけることが朝起きて本棚にしまう時、とても嬉しかった。

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*最初に書いたページを消してしまったので少し編集して再掲しました。

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