下位怪談

浜村凡平太です。


「今の収入で無理をせずにもっと広い家に住みたいんだ。その為にこれを作ったんだ。やっと完成したぞ。よし。使ってみよう。」

······。

「いけー!スモールライトー!」

······。

······。

「···はぁ。はぁ。···なんてこった。失敗だ。ワンルームの端から端に行くまでに15時間かかっちまった。やりすぎた。こりゃ広い家じゃない。広大な土地だ。」

······。

「住めば都、とはいうけども。本当に都くらいの大きさになっちゃったら······いや···だ···よ。」

バタッ。

······。



遺体は小さすぎて気付かれず行方不明で処理されます。


これ、

あなたが今住んでいる家のことかもしれません。

♪銭がなけりゃ~君~銭がなけりゃ~