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今考えるカウンセリングの保険適用

1 カウンセラーにしか話せないこと


現在新型コロナウイルスの影響によって医療現場やイベント、飲食業界などでは人的被害、経済的被害が多発していますが、そんな中、精神的被害を受けている人も増えてきているように感じます。
私の場合、家でZoomを使う際、生活音を抑えるように家族に伝えていますが、おそらくストレスを与えてしまっています。

このような軽いストレスであれば散歩に行くなり音楽を聴くなりで解決できそうですが人間関係による強いストレスはその人の視野をせまくし、身の回りにいる人ほどストレスの基を話せない状況に陥ったりします。

そんなとき頼りになるのがカウンセラーの存在です。

かく言う私も半年ほど前にスクールカウンセラーの方にお世話になりました。家族にも友人にも言えなかった悩みを相談しに行き、今ではすっかり悩みは解消しています。

では実体験を交えながらカウンセラーが心に傷を負った人にとってどういった存在なのか見ていきたいと思います。


突然ですがこの記事を読んでくれているあなたは身近な人に感謝の気持ちを伝えられていますか?また、素直に謝罪ができていますか?

もちろんできている方もいらっしゃるでしょう。しかし、身近な人ほど自分の内的一貫性を保って接しようとするため言い慣れないことは言いにくいものです。逆に話しやすい犬やぬいぐるみに話しかけても共感が薄く、そもそもの問題を解決することには至らないです。その中庸に位置する存在がカウンセラーです。

口外されないという信用が担保されており、悩みを抱えた人たちと数多く接しているカウンセラーは距離感がほどよく、高い傾聴力からなる共感によって安心感を与えてくれます。
そんなカウンセラーを目の前にしたとき私は初めて自分の悩みを打ち明けました。

そう 私にとってカウンセラーとはクライエントの存在を一身に受け止めてくれ、ほど良い距離感を保てるグレートマザーのような存在なのである。(*右脳で読んでください)


2 カウンセリングの受診料と保険について


ここまででカウンセラーの存在が必要だということは理解していただけたかと思います。しかし、大きな難点が1つあります。

それは値段が高く、社会的弱者ほど受診の機会が少なくなるという点です。

カウンセリングを1回受ける場合の相場は5000円~12000円ぐらいだそうで誰もが気軽に受けられるとはいえないのが現状です。

カウンセリングの料金は平均的に5000円~12000円ぐらいが多く、それなりに高いと思われます。(心理オフィスK)

クライエントからすると1回の受診で終わるかどうかわからないですし、初診の場合は自分の悩みがカウンセリングによって解決するかもわからないので余計に金額が高く見えてしまいます。

ではなぜこんなにカウンセリングの受診料が高いのでしょうか。

カウンセラーになるための条件が厳しいことや1回に50分前後の時間をかけて1人のクライエントと向き合うことを考えると1回あたりの値段を上げないとカウンセラーの生活にも支障がでてきてしまうからという理由もあります。ただ、私はカウンセリングがほとんどの場合、保険適用外になっていることが最大の原因だと考えています。

保険適用にならない理由はこちらの記事を参考にさせてもらいました。

簡単に私のほうでまとめると
1.国家資格を有するカウンセラーがいなかった(2019年3月)
2.客観的に効果を示す難しさ
の2点がネックになっています。

しかし、現在では国家資格である公認心理士資格登録者の数は2万7000人を超えています。また、客観的な効果に関しては確かに科学的に示すことは難しいかもしれませんが、新型コロナウイルスの影響により世界各国でメンタルヘルスの重要さが叫ばれている今、確実にカウンセリングの需要は増えており、必要性も増してきたので、カウンセリングを保険対象にいれてもいいのではないでしょうか。


3 私の考えるSDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」

SDGsについて初めて聞いた方は以下の引用をご覧ください。

持続可能な開発目標(SDGs)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。 SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。(外務省)

SDGsの中の3番に「すべての人に健康と福祉を」という項目があります。この目標の中には13の具体的なターゲットがあるのですが、メンタルヘルスについては触れられていません。世界各国が同意するような目標にするには客観性の低いメンタルヘルスのことは入れにくかったのかもしれませんが、健康とは身体の異常がないことだけを指すものでしょうか。

私は去年1度だけ風邪をひきましたが、その時ちょうど人間関係で悩んでいたときでした。きっと心の不調が免疫系を弱め体をこわしたのだと思います。

また、いじめで悩む人はなかなか親に言えずにいて学校でも勉強どころではありません。それでも学校に行かなければならない状態は健康的な生活を送っているといえるでしょうか。


世界中でメンタルヘルスの重要さが認知され始めてきた今、改めてカウンセリングの保険適用について考えましたが、私はすべての人に健康と福祉を感じてもらうにはメンタルヘルスの対策もする必要があると考え、その1つの実行方法がカウンセリングの保険適用ではないかと思いこの記事を書きました。

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