やっぱりコミュ力が足りていないなと思ったはなし

ボルダリングジムに通っています。

コロナ自粛開け、ジムはマスク着用、入店時の検温、入店時の消毒、入店人数の制限、換気、利用時間帯の制限等の感染対策をして営業再開しています。

自分のいつも行くジムは、自宅から徒歩圏内。公共交通機関を使わないからある程度安心して利用しています。もちろん、自分が感染させたりしないように、気を抜いたり、自分の感染対策がナアナアにならないように気を付けています。

何よりストレス発散、運動による免疫力向上こそが最上の感染対策と思ってボルダリングしております。

免疫力向上云々はまあ大義名分で、とにかく登りたいからなんですけど。

クライマーという人種は毎日でも登りたいし、町を歩いていても「この壁登れそうだな、登りたいな」とか考えちゃう軽くイカレた連中なのです。僕も「あ、このマンションくらいならどの階でも入れそうだ」と、他の人が聞いたら空き巣の下見か?!というようなことまで考えてしまいます。もちろん、とてつもなく育ちがいいのでそんなことしません。我ながらだいぶクライマーになってきたように思っています。

そして、このnoteで何度か書いてます、ジムでのコミュニケーション力の向上。それについても鋭意努力中です。

ジムでよく見かける常連さんと、同じ課題をああでもないこうでもないと話すようになりました。マスク越し、ソーシャルディスタンス越しなので、ああでもないこうでもないがあまり意志疎通出来てない可能性もあるかもしれません。

そんなある日、女性の常連さんが不意に

「神田さんおしゃれですね」

と言ってくれました。

それはそれはテンパりましたよ。マスク越しだから聞き間違えかな?とも思いましたが、何をどう聞き間違えても「神田さんおしゃれですね」にはならないはずです。

ちなみにその人は、同じような時期にボルダリングを始めたんだろうなぁという人。筋力なんて僕の1/3くらいしかないんじゃないかってくらい細いのに、長い手足と、無駄な脂肪のない身体、凄まじい柔軟性を駆使して、僕と同じくらいのレベルの課題をひょいひょい登っています。同じレベルの課題を登るから、実力は一緒かと思いきや、筋力やリーチで遥かに勝っているのに同じくらいってことは、僕のほうがクライミングの技術はずっとずーっと下ということです。

という気持ちのせいで少し萎縮してしまったのでしょうか。

それとも、男女共学だと思って入学した高校が、男女別学という、クラスどころか校舎が女子とは別々の実質男子校だったせいで、思春期に女子とのコミュニケーションをとれなかった。進学校で女子との話し方なんて教わらないまま、理系の国立大に入ってしまった。芸人になってからも、あまり合コンに参加しなかったし、たまに参加しても一度も気の効いたモテるようなことが出来なかった。

女子との会話は人生がら続きはしないことを知った

人間なので、女性と話すことに急に緊張したのでしょうか。

テンパったんです。

そりゃ仕事では「神田さんおしゃれですね」は何度も言われています。

なぜなら、姉である神田うのに仕立ててもらったスーツで漫才していますから。

私服でも、となりにいる相方が服装に無頓着すぎるので相対的に良く見えるせいでしょう。多少小綺麗にするだけでおしゃれと言ってもらえます。また、服装がおしゃれじゃなかったとて、「神田うのの弟」というフィルターの力は強大で、「あえての外しで逆におしゃれ」と言ってもらえます。とにかく下駄をはかせてもらっての「おしゃれですね」には慣れているのですが、完全プライベートなボルダリング中に言われたことにテンパりました。

自分がテンパった理由を考察していたらなんだか情けなくなってきたので、その時の何て返したかに話を戻しますね。

「神田さんおしゃれですね」と言われ、テンパったけど、嬉しいという感情も即座に湧いてきました。しかし、なぜか嬉しいという感情を表に出すことが恥ずかしく、何て言おうか考えました。

そう言えばその時の服装は、舞台でご一緒した際に石川恋ちゃんに頂いたTシャツと、妻にもらった派手なヨガパンツ。

あ、自分の実力でオシャレと言ってもらえたのではなく、この日も完全に他人の力のお陰だ。と思いました。

オシャレですねと言われてここまで0.1秒くらいですかね。

自分の返した言葉、0点中の0点です。


「あ、こ、これ、ヨガパンツです」


なにこれキモい!

服装の話はもちろんそこで終了し、またストイックに課題の話になりました。

その後は平然としたふりをしてボルダリング続けましたが、たぶん耳真っ赤だったでしょうね。

コミュ力、まだまだ足りない足りない。

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