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【業界分析/生命保険編】人口減少社会においても生命保険は稼げると思う。


学生から人気の業界「生命保険」

金融業界の中でも生命保険業界は人気。
恐らく、社会に提供している価値がわかりやすいことが背景にあるのだと思われます。

志望理由で重要となる「原体験」も作りやすい。
塾講師、チームスポーツ、ボランティア、マネージャーなどなど「長期的に誰かに寄り添った」経験があればそれを話せば良い。
(実際、このような経験って本音ベースでもやりがいも感じやすいよね)

そこで、今回生命保険業界を志望する皆さんに
生命保険のビジネスモデルの解説を通して、生命保険って色々言われてるけど、いい業界なんだよと言うことをお伝えしたいと思います。

まず、簡単にビジネスモデルの解説

以下の図が、生命保険のビジネスモデルとなります。

生命保険を一言で表すと。。。?

「めちゃめちゃ安定して稼げる今後200年揺るがぬビジネス」
と言えます。
何故か?、その根拠をお伝えしていきます。

理由①:収益性が非常に高いから

第一の根拠:収益源が複層的だから


第一の理由は、収益源が複層的であることにあります。
生命保険には、2つの収益源があります。
1つ目は、保険料収入
2つ目は、運用益
です。
保険料収入をさらに分解すると
2B(ホールセール)の保険料、2C(リーテイル)の保険料に分けることができます。
この三層構造の収益源が生命保険がビジネスとして安定している由縁であると指摘できます。

第二の根拠:客単価がめっちゃ高いから


第二の理由は、客単価が高いことにあります。
世の中の人々がする一番高い買い物は、「家」です。
第二位は、なんと「生命保険」です。
また、生命保険は、損害保険と異なり、契約が長期である可能性が高いため、20年前の契約を継続して売り上げに計上し続けることができます。
故に、客単価が高いのです。

第三の根拠:長期運用が可能だから



以上の図を見ていただければわかりますが、生命保険は他業界と比較し債権運用が中心で、低リスク、中リターンぐらいの運用をしています。
故に、安定的に資産を増やすことが可能です。
実際、生命保険のリーディングカンパニーである日本生命の総資産は85兆。莫大な資産を安定的に運用しています。

理由②:特殊なビジネスモデルをしているから

第一の特徴:対面営業チャネルを持っている

生命保険ゆえ、当たり前と思われがちですが、対面営業チャネルを持っていることは大きな特徴です。
世の中のどこに、1年に一回以上、1~2時間顧客とゆっくり話すことができるチャネルを持つビジネスが存在するでしょうか。
新宿アルタ前の広告や電車の中づりとは比較できないレベルの宣伝効果を持つチャネルを生命保険は持っています。
さらに言うと、対面営業チャネルは顧客側の心理的ハードルを突破しやすい点に利点があります。
皆さんがモノを購入する際の行動を分解すると、
「認知」→「興味」→「比較・検討」→「購入」という4つのフェーズを辿ると思います。
この中で、対面営業チャネルは「比較・検討」において大きな影響を持ちます。
例えば、ネットの情報だけで化粧水を買うのと、実際にお店に行って実物を見て店員さんの意見を聞いて買うのでは心理的ハードルは明らかに違いますよね。
(個人的に、この営業チャネルを活用して保険以外の商材を売り込むスキームを作るかが今後の生命保険業界における議題になってくると考えます。)

営業職員という存在が、生命保険のビジネスを特殊足らしめていると言えます。

第二の特徴:バリューチェーンが一貫している

これは、金融業界全体に言えることなのでサクッと説明します。
そもそも、バリューチェーンとは、顧客に商材が届くまでの流れを指します。
以下の図を見てください。
例えば、我々がチョコを消費するためには、カカオを作る生産者、カカオをチョコレートにする加工者、最後にチョコを売る販売者の3者を経る必要があります。
お分かりと思いますが、生産者、加工者、販売者の3者はそれぞれ対価として利益を得ます。
故に、消費者視点ではコストがだんだんと嵩みます。

一方で、金融はどうでしょうか。
保険という商品の組成から販売まで一貫して一つの会社が担います。
故に、利益は保険会社の総取りです。

まとめ

ここまで、生命保険業界のビジネスモデルについてご説明しました。
結論:生命保険は安泰
理由①:収益性が高い
ー収益源が複層
ー客単価が高い
理由②:ビジネスモデルが特殊
ー対面営業チャネルを持つ
ーバリューチェーンが一貫している

となります。
記事を閲覧いただき、ありがとうございました。

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