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値上がりしても減らない喫煙者

トルコに来てビックリしたこと。老若男女を問わず、めちゃくちゃ喫煙者が多い。そして煙草のポイ捨ても多い。

私の子供は学校で、「煙草はこんなに体に悪影響を及ぼします!!」という内容のことを毎年のように習ってくる。そして、真っ黒の肺と健康な肺の絵を描く。子供が保育所で初めて喫煙は体に悪いと習ったときは、煙草を吸っている近所の人に、「肺が真っ黒になって健康に悪いよ。煙草を吸わないで!!」と訴えていた。ちゃんと煙草のリスクは教育されている。

また、煙草のパッケージデザインが強烈。煙草の吸いすぎはこのようなリスクを伴いますという内容の写真がパッケージに使われている。健康な肺とタバコで真っ黒になった肺、吸いすぎでボロボロになった歯、生まれてきた子供の体にこのような影響が出た、というような写真が色々。そんなパッケージなので正直煙草に触りたくないし、見たくない。でも、煙草を扱っているスーパーマーケットではレジ横に置いてあるので嫌でも目に入る。

トルコでは室内で煙草を吸うのが禁止されている。家で吸うならベランダや窓辺で。店先で店員さんがおしゃべりしながら一服している姿もよく見かける。子供と歩いているときは気を付けないといけない。子供の背の高さに煙草がある。トルコの人は子供が好きなので、子供が通るときにはほとんどの人が気を付けて煙草をよけてくれるが、子供は予測不可能な動きをする。親も細心の注意を払わないといけない。

カフェでももちろん、煙草を吸う人はオープンスペースに座らないと吸うことができない。冬の寒い時期でもオープンスペースに座ってお茶を飲みながらタバコを吸っている。室内で座ってお茶をしているグループの人たちの中で、煙草が吸いたくなった人は、「煙草吸いに行く?」と他の喫煙者に声を掛けてわざわざ別の場所に行って吸っている。

トルコの人の平均月収を考えると、トルコでも煙草は決して安いものではない。そして値上がりもする。それでも、学生っぽい若い人たちもプカプカと煙草をよく吸っている。そのお金はいったいどこからきているのか。不思議だ。

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