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家族が準備して保育園でする誕生日会

子供が保育園に通っているとき、家に帰って来てこう言った。

「今日、お友達の誕生日会だった。ケーキ食べた!!」

そういうことが何度も続いた。そして、そのうち自分も保育園で誕生日会がしたいと言いだしたのだ。

保育園での誕生日会とは

誕生日会のことは保育園から写真も送られてきていたのでどんな様子かは分かっていた。

紙コップやお皿、紙ナフキンは子供たちの好きなキャラクターで。ジュース、大きなケーキ(15人から20人分くらいの)、それから保護者の手作りのポアチャやシガラボレイやクッキーやら・・・。子供たちが食べられなさそうなくらい料理が並んでいる。

中には盛り上げるためにピエロを呼んでいる家族もいる。トルコでイベントごとにピエロが呼ばれるのは珍しいことではない。そして、おじいちゃんおばあちゃん、兄弟、姉妹も参加。

・・・さすがに、これはやりすぎな家族だが、大体、ジュース、ケーキ、他に二、三品プラスされている家族が多かった。

子供のためとはいえ、正直、保育園で誕生日会はしたくなかった。家族でゆっくり祝ったらいいじゃないかと。

それでも何度も聞く誕生日会の話に負けたしまった。

「今度の誕生日には保育園で誕生日会をしましょう。」と伝えたときの子供の反応。すごくうれしそうに、「誕生日会楽しみ!!」と何度も言っていた。

やるしかない。

誕生日会のために準備したもの。

・紙皿、紙ナフキン、フォーク

・紙パックのジュース

・大きなケーキ

・ヤプラックサルマ(ブドウの葉っぱに味付けしたお米を巻いて煮込んで作ったもの・パザールで注文して買った)

・子供たちのために風船

いよいよ誕生日会

誕生日会はどうしたらよいのか分からなかったが、学校へ行くと担任の先生と助手の先生が何度もクラスで誕生日会をしているためか、ちゃっちゃと準備して進行していってくれた。ロウソクに火をつけて、教室までケーキを運ぶのは保護者の役目。

「ハッピーバースデー」をトルコ語で歌い(リズムはおなじみのあのリズム)、その後は先生がケーキを切って配ってくれる。

初めて保育園で誕生日会をしたときは、子供を習い事に連れていくため、子供を早く迎えに来ていたSINIF ANNESİ(スヌフ アンネシ・クラス代表のお母さん)も来ていて手伝ってくれた。

先生たちも、SINIF ANNESİ(スヌフ アンネシ)も私たちに、「あなたたちは座っていて。」と言って、子供たちに食べ物を配っていった。

ケーキを食べ終わると、先生が大きな音で音楽を流して、子供たちは走り回り、ダンスしまくる。そして、持って行っていた風船で遊んだ。

無事、誕生日会終了。疲れた。

次の年の誕生日会

保育園から通達が来た。

「誕生日会は両親以外は不参加でお願いします。ピエロは呼ばないでください」

というような内容のもの。みんな、我も我もと子供のために加熱し過ぎたのか。

私たち家族は次の年も保育園で誕生日会をした。内容は前回とほぼ変わらないない内容のものを準備。

前の年と違っていたのは、ケーキカットして食べるところまでは一緒に居られるが、「また保育園が終わる時間に来てください。」と言って、ケーキを食べたらすぐに教室から出された。

子供を迎えに行き、保育園から家に帰る途中で子供に言われた。

「お母さん、風船がなかった!!」

そんなことはない。誕生日のために購入した。一緒に持って行った。確認もした。家に持って帰ってきた物の中には入っていない。

家に帰ってすぐ先生に問い合わせてみた。

「風船も持って行っていたのですが、ありませんでしたか?」

返事はなかったとのこと。ここで、「そうなんですか!?こちらが気が付かずにすみません!!」的な言葉はない。何かと一緒に間違って捨ててしまったのか。子供はガッカリしていた。

次の日、先生が私の子供をかわいそうに思ったのか、子供たちに風船を配って遊ばせてくれた。でも、誕生日会で遊ばせてあげたかった。残念である。

しかし、子供が誕生日会を喜んでくれたので、「良し(❁´◡`❁)」とした。



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