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決められない時にアドバイスをもらう相手は


壁です。



なんの話かと言うと、「迷った」「決められない」「どっちにしよう」みたいな時に、最終的に「どうしようかな?」と誰かに尋ねたい時…

壁は最適な相手だという話です。


私たちはよく、迷った時にアドバイスをもらいすぎて「誰の言葉を信じたらいいかわからなくなった」ということがあります。

相談者さんからたまに伺うのが、「精神科の主治医はAと言った。でも地域のソーシャルワーカーはBと言った。親はCと言っている。友人はDと言った」ということで悩むパターンです。

これが治療や病状についての悩みであれば、ご本人は主治医を信じると決められるのかもしれませんが、それが友人関係の悩みだったり、ダイエットの悩みだったり、お金の管理の悩みだったりすると、誰の言葉を採用したらいいのかわからなくなるのです。


誰も悪くない。みんなご本人を思って言葉をかけている。しかし、いろんな人から言葉をもらうことによって情報過多になる。

さらにバオバブ(私)にアドバイスをもらおうとすると、ここに「ハマダはEと言った」が加わって大変なことになります。


そんな時、私は「自分が本当はどうしたいか、壁に尋ねてみてはいかがでしょうか」とお伝えします。「どう思う?」と壁に聞いてみて、しげしげと見つめていると、「答えはDだね!」など返答が来るかもしれないよと。


なんだよ適当なおまじないかよ!と思うかもしれませんが、あなどってはいけません。答えは自分の中にしかないのです。ABCDのどれにするかは、自分しか決められないのです。最後は、壁を頼るしかない。本当です。


私はよくトイレに座って、目の前の壁に話しかけます。


たとえば、公認心理師の試験を受けるかどうかについて、しばらく壁に話しかけていた時期がありました。「受験するべきだと思う?どうする?」と。


今となれば、なんで迷っていたんだって感じですが、当時は勉強する時間をつくる自信がなかったのですね。

毎日、壁は「知らん」と言わんばかりにうんともすんとも言いませんでしたが、2021年12月28日に突然「受けときな!」と言ったのです。本当なのよこれが!疲れてたんじゃないかって?そうかもしれない。でも私の背中を押してくれる大事な答えだったのです。

公認心理師の受験資格を得るためには、現任者講習というものを受講する必要がありました。その日は12月28日。もう師走中の師走です。慌てて講習の申し込みをして、「1月4日以降に申し込んでください」と担当者さんに言われつつ、そこを何とか〜とか言いながら申し込みさせてもらったのでした。

公認心理師の資格は、私にいろいろなチャンスをくれたし、たくさんのお客さんとも出会うことができました。あの時、トイレの壁がくれた答えに感謝している私なのです。


そんな壁に問いかける話。「何を言っているんだい」と鼻で笑うもよし、「おもしろいからやってみよ〜」と試してみるもよし。どうするかを壁に聞いてみるもよしですよ。


【追記】論文の締切があってそちらに集中しているうちに、noteの連続投稿は終わってしまいました。久しぶりに投稿したら、「16ヶ月連続投稿ですよ!」とめげずに応援してくれるnote、すごいです。ありがとう!

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2024年のテーマは、やめるまで楽しむこと。手放すことを恐れず、その瞬間までを楽しめばいい。そんなハマダのこだわり記事はこちらに収めます。

対話のカケラ(マガジン)


ハマダユイ
ソーシャルワーカー12年目。大学教員をやりながら、相談室バオバブで個別相談を受けている。精神疾患にまつわる悩み事、家族のこと、人間関係のこと、仕事のこと…。いろんな人と一緒に作戦会議を開く毎日。

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