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【声のお悩み相談室7】カラオケで声が枯れやすい

Q-7
カラオケで歌っていると、2~3曲で声が変わる。
5~6曲歌うと翌日は声がガラガラです。
みんなそうなの?(19歳・のんちゃんさん・女性)

A-7

歌は背中で歌う! さあ、やってみよう!

正しい発声をしているとね、歌えば歌うほど声帯は潤ってくるよ。
しっとりした艶やかな良い声になるはずなんだけど、のんちゃんはつらそうですね。
ノドに負荷がかかって、ノド声で歌っている感じなのかな。

歌うときは、ノドは使わない。
と意識するくらいでちょうど良いんです。
使うけど、使わない感じ。

では、どこを使うかというと、まず、下半身ですね。
足首・膝・股関節は緩めて、重心は下。
足の両親指を床に軽く押し付けて、足の裏全体で床を掴むようにして立ちます。
それから、骨盤の周辺の筋肉。つまりウエストのくびれあたりの筋肉を使い、深い呼吸をしながら歌う。
歌はのどではなく、腰と背中で歌う。
それくらい、身体が意識できるようになるとノドの負荷が減ります。

声を出すときには、ノドにはまったく力が必要ないと憶えていてね。
本当は、身体全体の余分な力も抜けると良いかな。

むしろ、あくびをしているような感覚で、ノドを開くことが大事。
あくびをするときに、ノド仏を軽く触って、ノド仏が下方向に動くのを確認してみて。
その時に、ノドが開いている状態。
歌うときも、話すときも、のどは開くってこと。
天井に向かって、うがいをするように息を吐きながら発声練習するのも効果的。ノドが開きやすくなります。

のどを閉じると苦しいし、声帯が炎症を起こして、声枯れがおこりやすくなるので、ここはしっかり練習しましょう。

さぁ、そして、ここからも大事なポイントですよ。
声を出すときの息は、あなたの声が、頭頂部から後ろ首を通って、背中を通って、ウエストから外に広がるとイメージしてみましょう。

つまり、ノドから声を出すのではなく、下へ下へと音が身体の中を降りて、外へ広がるという息の方向、流れを意識するということ。
これは、身体としっかりつながりながら声を出すという感じかな。

実際にレッスンで体感しながらの方が断然わかりやすいんだけど、とにかく今は、息の方向性を意識して、下へ下へと降りて、外へ声を広げるようにイメージして発声してみて。

慣れてくると、ノドに集まり過ぎていた意識が分散されて、ノドの余分な力が抜けてくる。
息の方向性を意識して、ノドをあくびをするように開いて、力を抜いて歌う。すると、歌えば歌うほど声帯が潤ってきて、心地良くなるはず。

さぁ、よ~く自分の声を聴きながら発声してみましょう。
下へ下へ、腰から外へ。
随分ノドが楽に感じられますよ。

あと、時々、舌をべ~っと前に出して、「あ~」と力を抜いて発声してみてね。舌の根っ子の力が抜けると、びっくりするほど発声が楽になるので、おススメです。

のどを大事にして歌うこと、ぜひぜひ楽しんでくださいね!

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