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【採択者紹介】株式会社モダンシングス ~『選別と解釈と饒舌さの共生』②~

全国・世界・地元から、福島県浜通り12市町村にて芸術家が滞在制作をする「ハマカルアートプロジェクト」(経済産業省令和5年度地域経済政策推進事業(芸術家の中期滞在制作支援事業)。

その採択プログラムのひとつ、株式会社モダンシングスによる
『選別と解釈と饒舌さの共生』をご紹介します。

プログラム内容は、フィールドレコーディング。

第2回目として今回は、3名の滞在作家についてお伝えしたいと思います!


1人目は…【 開沼博 】(社会学者)

1984 年福島県生まれ。
東京大学文学部卒。同大学院 学際情報学府博士課程単位取得満期退学。
専攻は社会学。
東京大学大学院情報学環准教授(2021-)
他に福島県立医科大学非常勤講師 (2021-)
東日本大震災・原子力災害伝承館上級研究員(2020-)
経済産業省汚染水処理対策委員会多核種 除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会委員(2016-)等を歴任。
著書に『はじめての福島学』(イースト・ プレス)
『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社)
『東電福島原発事故 自己調査 報告 深層証言&福島復興提言:2011+10』(徳間書店 編著)
『福島第一原発廃炉図鑑』(太田出版 編著)
『常磐線中心主義』(河出書房新社 編著)など。
学術誌の他、新聞・雑誌等にルポ・評論・書評 などを執筆。
[受賞歴]第 65 回毎日出版文化賞人文・社会部門。
第 32 回エネルギーフォーラム賞特別賞。
第 6 回地域社会学会賞選考委員会特別賞。
第 36 回エネルギーフォーラム賞優秀賞。
第 37 回エ ネルギーフォーラム賞普及啓発賞。
2018Openbook 年度好書奨(台湾の大手書評サイト「Openbook」の 賞)尾崎行雄記念財団咢堂ブックオブザイヤー2021 総合部門大賞。

開沼博さん(社会学者)


2人目は…【 古川日出男 】(作家)

1966年福島県生まれ。
早稲田大学文学部中退。
1998年、長篇小説『13』でデビュー。
第4作となる『アラビアの夜の種族』(2001年)で
日本推理作家協会賞と日本SF大賞をダブル受賞。
『LOVE』(2005年)で三島由紀夫賞、『女たち三百人の裏切りの書』(2015年)で野間文芸新人賞と読売文学賞をダブル受賞。
現代語全訳を手がけた『平家物語』(2016年:池澤夏樹=個人編集「日本文学全集」第9巻)はTVアニメ化され、続く『平家物語犬王の巻』(2017年)も劇場アニメとして映画化された。
その他の代表作に『ベルカ、吠えないのか?』(2005年:英・仏・伊・韓・露語に翻訳)
『聖家族』(2008年)・『木木木木木木おおきな森』(2020年)
ノンフィクション『ゼロエフ』(2021年)などがある。

また2014年に蜷川幸雄演出の舞台のために戯曲『冬眠する熊に添い寝してごらん』を書き下ろして以降、数年おきに長編戯曲を執筆・発表している。
2011年の東日本大震災の後には、自身が脚本・演出を手がける朗読劇「銀河鉄道の夜」のプロジェクトや、言葉と表現をテーマにワークショップなどを行なう「ただようまなびや文学の学校」の主宰など、集団での活動にも取り組みつつ自らの文学表現の領域を拡張。
世界各地で開催されている文学イベントにも度々参加し、講演や朗読パフォーマンスがいずれも高評を得ている。

古川日出男さん (作家)


3人目は…【 大森克己 】(写真家)

写真家。1963年神戸市生まれ。
フランスのロックバンドMano Negra の中南米ツアーに同行して撮影・制作されたポートフォリオ『GOOD TRIPS, BAD TRIPS』で第9回写真新世紀優秀賞(ロバート・フランク、飯沢耕太郎選)をW受賞。
これまで発表した写真集に『very special love』『サルサ・ガムテープ』(以上リトルモア)、『サナヨラ』(愛育社)、『すべては初めて起こる』(マッチアンドカンパニー)、『心眼柳家権太楼』(平凡社)などがある。
近年の主な個展に〈すべては初めて起こる〉(ポーラミュージアムアネックス/2011)、〈sounds and things〉(MEM/2014)、〈山の音〉(MEM/2022)など。主な参加グループ展に〈路上から世界を変えていく〉(東京都写真美術館/2013)、〈Gardens of the World〉(Rietberg Museum, Zurich/2016)、〈語りの複数性〉(東京都公園通りギャラリー/2021)などがある。

写真家としての作家活動に加えて『dancyu』『BRUTUS』『POPEYE』『花椿』などの雑誌やウェブマガジンでの仕事、数多くのミュージシャン、著名人のポートレート撮影、エッセイの執筆など、多岐に渡って活動している。
2022年には初の文章のみの単著『山の音』(プレジデント社)を上梓。

大森克己さん(写真家)



次回は滞在制作期間中の模様をお届けします!