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2022年9月の記事一覧

『射精道』を読んだ

光文社新書9月の新刊は『射精道』。
そんなの、買ってしまうじゃないか。そして読んだ。

内容はいたって真面目に性教育で、聖隷浜松病院リプロダクションセンター長・総合性治療科部長にして
「人生の2分の1は性的なことを考えて生きてきました」(p.272「あとがき」)
という著者の経験の詰まった一冊だった。

刀と同様、他人を傷つけ、結果殺めることもありうる「陰茎」を持つに足る倫理・心・技・体の修養規範

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『そして、僕はOEDを読んだ』を読んだ

『そして、僕はOEDを読んだ』を読んだ

骨をつかんだ原始人が、相手に殴りかかる。人類がはじめて使った道具は暴力のためだった・・・という『2001年宇宙の旅』の冒頭にならえば、辞書をつかんだ幼稚園人は、うんこちんこを引く。はじめて使った辞書は、下ネタのためだった・・・。
誰しも経験があるだろうこの行為は(いや言いすぎました)、しかしやがて成長し、正しく必要な語彙を調べるように、進化を遂げていくものだ。

ではその進化が行きつき、スターチャ

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