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おじさんへの応援歌

"なんでハマチは知らないうちにフラれたん??"


こんにちは、ハマチです!

皆さんは「おじさん」に対してどのような印象を抱いていますか?

おじさん、オジサン、OJISAN・・・

ハマチはおじさんが大好きです。
会社員という立場もあり、職場のおじさんには日々助けてもらっています。
大変頼もしい存在です。

また、道ゆく知らないおじさん・・・。
通勤でくたびれた姿、週末家族サービスをする姿、カフェでコーヒーを飲む姿。
いろんなところにおじさんはおります。
家族がいる人、独り身の人、その姿は多種多様ですが、間違いなく彼らはこの国を背負っている存在でありながらも、どこか哀愁を漂わせている、そんなところが惹かれる理由なのかもしれません。

そんなおじさんが好きなハマチも、流石に気持ち悪いぞと思ったおじさんがおりました。
今日はそのお話をしたいと思います。笑い話として聞いてやってください。


OJISAN 1 ~空き時間全て己とのアポをねじ込む~

そのおじさんは名古屋時代の上司であった。(以下、Aさん)

視野が狭く、思い込みの激しいタイプでその行動や言動に振り回されることも多かった。

正直周りからの評価が高いわけではなかった。
でも「ハマチに色々な経験を」ってことでさまざまな機会を作ってくれたので、振り回されつつも、ハマチはAさんに感謝していた。

名古屋を離れてから、その上司ともう会うこともあるまい、せいせいするぜと思っていたが、2ヶ月もしないうちに再会することになる。

「名古屋ちょっと忙しいらしいから、ハマチさん1週間応援に行ってください。」
(ゑ・・・まだ兵庫での生活慣れていないんだけど・・・)

訳あってお局さんが1週間休暇を取るのでピンチヒッターとして呼ばれたのである。
残された名古屋の人員でなんとかやりくりする努力をせずに、すぐ他に応援要請するのがAさんなのだ。
Aさんに対する周囲の評価は良くない。(2回目)

社内チャットで応援について挨拶した時に、月曜日(応援初日)のランチは天ぷらを食べに行きましょう、ごちそうします。と言われた。
Aさんに対する周囲の評価は良くない。(3回目)だが、そういうところはわかっている奴なのだ。


応援初日。約束通り近くの天ぷら屋にAさんとランチに行った。
名古屋の現状、神戸の環境などお互いの近況を報告しあった。Aさんの話はつまらなかったけど天ぷらは美味しかった。

職場に戻る時に、「明日はこっちのお店に行こう」とAさんに言われた。

ゑ、明日(火曜日)もアンタと二人でランチなのかよ・・・

2ヶ月ぶりの名古屋、久しぶりに行きたいお店だってたくさんある。なのになぜAさんと連日ランチに行かなければならないのか。

「いや、行きたいところもあるのでちょっと・・・」と断ったら、
「水曜日と金曜日はボク外勤でお昼いないから、一人で行くならその時に行けばいいよ」と言われた。


何ちゃっかり木曜日も入れてんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!


聞けば、一人で外に食べに行くことはしない、しかし来客時に使えるお店のリサーチのため付き合って欲しいというのだ。勝手なやつすぎる。
というか私と行きたいんじゃないのかよ!一人で勝手に行けよ!

火曜日は付き合うから木曜日は断固行かないと意思を伝え、火曜を犠牲に木曜のランチタイムは守られた。

火曜日のランチ、相変わらずAさんの話はつまらなかったし、刺身定食も美味しくなかった。

水曜日、Aさんがこの後に及んで「明日(木曜)のランチどうする?」と言ってきた。
お前いい加減にしろよ一人で行きます!」とハマチ。

「妻にお昼お弁当いらないって言っちゃったよ・・・」
知るかボケ。月曜の時点で行かないって言ったんだから、さっさと伝えておけよ。哀愁漂わせたって助けてやらないぞ!

Aさんに対する周囲の評価は(ry

Aさんが木曜日のお昼をどうしたか、ハマチは知らない。



OJISAN2 ~女子と2人でディナーに行きたい~


現職場での話である。
ハマチに仕事を教えてくれている派遣さんが5月末で契約満了に伴い退職することとなった。

その派遣さんは優しくていい人で、ハマチとも仲良くしてくれた。

ある日派遣さんから「どうしよ、助けて〜〜〜」とSOSのチャットが来た。
訳を聞くと、自分の退職のことを知ったおじさん(以下Bさん)から、2人で飲みに行こうと誘われたとのこと。

Bさんは社内でも女性ファンがちらほらいるおじさんだった。気さくで話しやすい。紳士的にも見える。だから人気なのだろう。
もちろん家族のいる人で、転勤が多いためあちこち単身赴任をしていた。なので「各地に現地妻がいる」という噂を聞いたこともあった。


派遣さんは「うちおじさん嫌いやねん」と言った。
最初はBさんみたいなナンパなおじさんのことを指していると思ったのだが、「おじさん」全般がダメだそうだ。虫全般ダメ、野菜全般食べられない、みたいな感じでカテゴリー全体でおじさんがダメという人がいることをこの時初めてハマチは知る。


派遣さんは退職までもう日がないのでと断ったが、退職後の6月以降でもいいからと食い下がってきて困っているという。

無視することも考えたが、顔を合わせた時に気まずいのとのこと。
一応お世話になったから良い別れ方をしたいのだろう。

「もしものときはハマチと3人で行きましょうって言ってもいいですよ」
思わず助け舟を出すことにした。
派遣さんにもすごく感謝された。

断り切れないなら、参加のハードルを下げた方がいい。可愛いハマチもいるなら女好きのBさんも喜ぶであろう。


・・・全くの間違いであった。


「2人だと緊張しちゃうので、ハマチさんも入れて3人で行きませんか?」
と派遣さんが伝えたところ、

「その緊張がいいんじゃないか・・・!それにハマチとは今後も飲みに行く機会があるから、やっぱり今回は2人で行こう!」


「やっぱり」じゃねぇよ!2人で行くのが嫌だと言っているのがなぜわからないのか。
というか、なんでハマチフラれてんの!?!?!

派遣さんは「緊張がいいとか何!?!?マジで気持ち悪いねんけど。」と言って泣いていた。
知らぬうちにフラれたハマチも泣きたかったw

その後派遣さんは、「旦那もいるし、2人では行けません」とハッキリ断ったという。
そうしたら、
「今まで色々な女性と2人で飲みに行ったけど誰もそんなことを気にしていなかったよ。まぁ、そんなんいうなら2度と声はかけないけども」
と聞いてもいないのに負け惜しみを言ってきたという。

私はこんなつまらん人間にフラれたのか。(別にいいけどw)

派遣さんが「なんでおじさんは『他人はみんな自分とご飯食べたい』って思うんだろうか」と言っていたのが印象的だった。


おじさんの正体


以上が最近ハマチが出会った気持ち悪いおじさんたちです。

人生経験豊富なはずなのに、相手が嫌がっていることがわからず、自分の希望を押し通そうとする。
なんて自分勝手なおじさんだろうと、心の底から思います。

なぜこんなにもおじさんに対して嫌悪感を抱くのだろう、ハマチは不思議に思っていました。

そんな中、とある記事に出逢います。

おじさんこそ清潔感を持とうぜ、そんなメッセージを感じました。

ただ、ハマチはふと思ったのです。
清潔感は何もおじさんだけの話ではないよな・・・。
(決してこの記事を否定するわけではないです。)

自分勝手な理由で連日ランチに連れて行こうとしたAさん、
嫌がる相手に2人でディナーに行こうとしつこかったBさん。

仮に2人がおじさんじゃなかったとしても嫌な気持ちを抱くのは想像に難くないです。

それなのに”おじさん”という理由でこんなに気持ち悪さが増すのはなんでだろう。
ハマチはある結論に至ります。


”おじさん”という要素が、その人の悪いところをさらに際立たせているのではないだろうか?


汗まみれの若者とおじさん・・・
おじさんの方がより臭そうな気がしてしまいます。

列に割り込みをする若者とおじさん・・・
どっちも嫌だけど、なんかおじさんの方が許せない気持ちが高まります。

おじさんというだけで負の要素が強化される。なんて哀れな生き物なんだ、おじさん。


*******


いや待て待て、反対に”おじさん”だから良い印象を抱くこともあろう。

例えば元々イケメンな人は、おじさん要素が加わると魅力が増します。(異論は受け付けよう)
若い時から売れている俳優さん、ハマチ的には興味なかったのに、歳をとってからすごく好きになった・・・ということがありました。

また、エアコンなどの工事業者。若い人が来ると「ちゃんとやってくれるだろうか・・・」と不安になりますが、おじさん業者だと謎の信頼感が生まれます。

この感覚はおばちゃんには抱かないから不思議なものです。


おじさんの悪いところばかり目が行きがちですが、もしかしたら”おじさん”は良し悪しに関わらず、あらゆる要素を強化する、そんな効果があるのかもしれません。


”おじさん”というだけで自分の持っている要素がさらに輝くかもしれない。

歳を重ねるだけで手に入れられる”おじさん”という要素は、蔑みの対象ではなく、実はとんでもない武器でした。

”おじさん”には無限の可能性があるのです。


自分の良いところは自分ではなかなか分かりません。

おじさんであることはものすごい武器。
あとはどうするか、どう掛け合わせるか。


世の中に素敵なおじさんが溢れますように!!



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