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ハマショー 的クリエイティブ論②センスを磨く3段思考

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こんにちは!Dance PhotographerHama Showです!

今日の結論は「言葉にする」
以下余談です。


先日のこと。
カメラを趣味としている方数人とご飯を食べる機会がありました。
その中の1人が何度もこう言うのです。

「(一緒にいる人を指して)〇〇さんは凄くセンスあるもん。私は全然センスないから。


この時の会話がもとで、僕は"センス"というものについて改めて考えさせられました。

みなさまはセンスについて考えたことがありますか?
「センス」という言葉はあらゆるものに付いて回ります。スポーツ・アート・言葉使い・投資・采配・人付き合い…なぜか上手くいく人とそうでない人に分かれる理由として"センス"という言葉が使われます。もちろん、写真や動画撮影をする場合にもセンスを引き合いに出されることが多いでしょう。感動的な作品を作るアーティスト、影響力のあるリーダー、凄い成績を収める選手などなど、センスがあると考えられているであろう人はたくさんいます。

だけど、僕は少し違和感を感じるのです。

センスとは生来備わっている特別な才能のように思われている。そしてそれを理由に取り組むことを避けている人が一定数いることに。

果たして、センスとは生まれ持った特別な才能なのでしょうか?
特別な人にしか扉は用意されていないのでしょうか?
では、センスとは何なのか?
センスを磨くために何をすべきなのか?

センスとは、生まれ持った特別な才能ではありません。センスとは、知識と経験の集合体で、育てたり磨いたりすることが出来るものです。もう"センス"というやつの有無で物事を諦める必要はありません。

そこで本日はセンスの磨き方についてお話したいと思います。


1.目を向ける

・まずは周りにあるものに注意を払います。漫然と歩かず、周りを気にしてみます。すでに好きなものがある人は、その好きなもの以外の媒体に目を向けてみます。…例えば、ダンスが好きな人は、ダンス以外の媒体に触れてみましょう。写真・映画・文章・音楽・建築物・自然…などなど。

(↑は僕が"影"に目を向けた結果の作品)

街を歩いているとき、買い物しているとき、ネットサーフィンしているとき…なるべくポジティブなものに目を向けましょう。美しい、カワイイ、カッコいい、ステキ、ナイス、おしゃれ…こうしたイメージを持てるものに注意を向けます。

世の中に出回っているものは、誰か一人の力だけで作ったものは(恐らく一つも)ありません。ポスター・絵画・写真・映画・書籍・商品…などなど、どの媒体も誰かと誰かの才能が掛け合わさって産まれたものばかり。つまり、センス溢れる人たちが作ったであろう物事が世の中にはたくさんあります。

(↑これは映画「君の名は」をイメージして作った写真)

そうしたものに、まずは注意を払います。通り過ぎることは簡単です。まずはそれをやめて、注意を払ってみます。もしも、何にも注意を払えなかったり、周りのことに全く興味を持てない時は、めちゃくちゃ疲れているか、心身どちらかが崩れてると思われます。

ちなみにハマショーの場合は、写真がメインで、ダンス・建築物・ファッションと掛け合わさってます。外を歩く時は、写真に使えそうな路地や壁があると、スマホで写真を撮って残したり、ブックマークしたり。

おススメは本屋さん。歩くだけで、良い文章とカッコいい写真との両方に出会えます。


2.言葉にする

・次に、世の中にあるものを観察して言葉に直しましょう。言葉に直すと、整理しやすい・実行しやすくなる・説得力が生まれます。その訓練です。

家具や建築物などの人工物や、草木・花などの自然物、アスリートやアーティストの作品や動きに至るまで、注意深く観察します。

・どんなカタチで、どこにあるのか。
・どんな動きをするか。
・第一印象はどんなものか。
・どんな状態でそこにあるか。
・どんなものが好きか。
・似ているものは何か。(連想ゲーム)

…などなど。この段階では、まず言葉にすることが目的ですので、思い浮かべるだけ。もし慣れなければ、観察しやすい好きなものごとから見ていきましょう。

縦横が真っ直ぐ伸びた人工物が好き×ダンサーのしなやかさが好き を言葉にした結果


よく「ストリート◯◯」というけど、僕にとってストリートとは「雑多な雰囲気」です

思い描いては捨てて、想っては忘れる。
頭の中から無くなって全く問題ありません。大事なことは習慣です。


3.理由を考える

言葉にすることに慣れてきたら、次は「なぜ」を考えます。答え合わせは必要ありません。

・なぜこのカタチで、なぜここにあるのか。
・なぜこんな動きをするか。
・第一印象が◯◯だったのはなぜか。
・なぜこの状態でそこにあるのか。
・なぜ好きなのか。
・なぜ◯◯と似ているのか。(共通点)

「なぜ」を考えることによって、固定観念や現場、それに囚われなくていいことに気づきます。ここまでの作業・思考に慣れると、多角的に物事を捉えることが出来るようになっているのではないでしょうか。離れたり、基本に戻ったり、敢えて破ってみたり…柔軟性を養うつもりで思考の訓練をします。

なぜ上からダンサーを撮ることが少ないのかな、と考えて撮ってみた作品
なぜ正面からばかり撮ってるのかな、と考えてステージ真横から撮った写真



…いかがだったでしょうか。
実体のない"センス"というものは知識と経験の集合体です。数値で計れないけど、人には必ず備わっていて、育てることが出来る。

ほんの少しずつで大丈夫。
どんな時にセンスが育つと思うかDMやコメントで教えてくださいな。
そしてこれを読んでる人に会えたら、センスについて喋ってみたい。

ダンスフォトグラファーHama Showでした!
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!


参考文献:センスは知識からはじまる/水野学


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