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初心者向けの釣りジャンル

どんな魚を釣るのか決まっていますか?

釣りを始めたいけど、何からやっていいかわからない。というのは良くある話だが、それは大抵の場合、何を釣るのかが決まっていないことに起因する。

例えばシーバスを釣るのだ!と決めていれば、「シーバス 入門」とググれば一通りの情報は羅列されるのでとりあえずなんとなくのイメージは掴める。(そこからの取捨選択が難しいのは別の話)

ただ、私の経験上、そこまでハッキリと対象をイメージできている人は少ない気がする。

釣りの準備をするにあたって、まずはターゲットを絞ることが大切だ。一口に釣りといっても魚によって釣り方は全く異なり、とりあえず竿と糸とハリがあればなんとかなるだろうというものではない。

(アニメやマンガの中でステレオタイプに描かれるような釣りというのはスタイルとしてほとんど無い、ということは念のために付け加えておきたい)

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どうやって対象魚を決めるのか

とはいえ、完全に知識がゼロの状態から対象魚を決めるのは難しいと思う。

手っ取り早いのは釣具屋に行ってあれこれ聞きまくる方法だが、多少は見当をつけておいたほうがいいことには違いない。いきなり店員さんを質問責めにするのは気がひける、という人もいるだろう。

基本的には以下の条件で釣り物を決めると良いと思う。

1.自分の行動範囲で釣れる魚を狙う

2.手間や予算に見合う釣りをする

3.季節にあった魚を狙う

一つずつ説明してみよう。

自分の行動範囲で釣れる魚を狙う

当たり前の話だが、居ない魚は釣れない。

例えば、バス釣りを始めたいとして、自分が通える範囲のフィールドにバスは生息しているのか?そしてその釣り場は釣りをして良いフィールドなのか?を調べる必要がある。

基本的に、いきなり釣りが上手くいくことは稀なので何度かトライアンドエラーを繰り返すことを考え、そこまで移動労力が少ないフィールドで釣れる魚を狙うのがオススメだ。

ちなみに私は大学生のころ、バスを釣るために東京の中野区から霞ヶ浦まで毎週往復5時間かけて電車移動していた。これはすっかり熱中しているからできることであり、まだ釣りへの熱意が形成されていない時点では無理なことだ。

もちろん、憧れの魚がいるのであれば遠征するのも良いと思うが、釣魚にはそれぞれの趣きや深みがあり、最初から視野を狭めすぎない方が良いと思う。

手間や予算に見合う釣りをする

これも当たり前の話だが、釣りをするのは多少なりとも費用と労力がかかる。

もっとも分かりやすい例としてはクロマグロ釣りがある。私自身もやったことが無い釣りではあるが、竿とリールだけで15万円程度。これを予備含めて2セット。ルアーなどの小物多数。ライフジャケット、ファイティングベルトなどの装備。

そして、マグロは船からしか狙えないので、乗り合い船でも一回1万円以上。釣れる場所も限られるので遠征費も掛かる。道具も多く必要なので、車もコンパクトカーというわけにはいかない。巨大なマグロと格闘するための筋力も必要になるので、筋トレも必要だろう。

そして悲しいことに、マグロはそんなに滅多に釣れない。(私のイメージで申し訳ないが、釣れない日の方がずっと多いのではないかな)

一方、ハゼを延べ竿(リールの付いていない竿)で狙うのであれば、ぶっちゃけ安い道具でもなんとかなるので、5000円あれば竿、仕掛け、餌、クーラーボックスが揃うと思う。場所も、近所に河口や運河があれば自転車や徒歩で良い。

そして場所と時期を外さなければわりと簡単に釣れる。上手くいけば初心者でも10匹、20匹釣れる可能性のある魚だ。そして簡単なわりに奥深く面白い。マグロと、ハゼ、釣りのスケールは違うかもしれないが、ハゼ釣りにはハゼ釣りの良さがある。

前置きが長くなったが、釣りにはそれぞれ必要な準備があり、費用と手間がかかる。また、お金を掛けたからといって結果がでるものではないし、手軽な釣りがつまらないということもない。

あえて無味乾燥な言い方をしてみるが、釣りにもコスト/リターン的な考え方はある。

以下、あくまで私の独断と偏見だが、いくつかの釣り物をマッピングしてみた。

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縦軸が労力、横軸が難易度だ。

これはあくまで私のケースで、居住地や季節によって全く変わるので参考程度に見てほしい。

また、手軽な釣りであってもハマるといくらでも課金できてしまう怖さがあるので、継続的なコスト感というよりは、初期投資的なニュアンスに偏っていることをお伝えしておきたい。

また、難易度についても、魚の賢さとか強さとかではなく、例えばショアジギングでいうと初心者がルアーを50メートル以上投げる難しさとか、しっかりと糸を強く結べるかとか、そういう難易度を多いに含む。

季節にあった魚を狙う

これはビギナーが気付きにくいポイントの一つで、魚によっては季節ごとに難易度がまるで変わるということを知っておいたほうがよい。

たとえば、管理釣り場(釣り堀)のニジマス釣り(エリアトラウト)は、魚が大量に放流されているので比較的釣果を得やすい釣りだが、夏と冬では難易度がまるで違う。基本的に低水温を好むニジマスは夏場になると元気がなくなり、日中は積極的に餌を追わなくなってしまうので、釣るのは非常に難しい。

目の前に100匹以上の魚が見えているのに一匹も反応しない、という状況になってしまう。一方、真冬になると、他の魚が釣りづらくなりがちな季節なのに対して、ニジマスは活性が落ちず、初心者でも十分釣れる魚になる。

そのほかにも、様々な要因で釣りやすい時期というのが魚によって変わってくる。「釣り カレンダー」などのキーワードで検索すれば、情報が得られると思う。

ターゲットが決まったら

あとはネットでも、書籍でもその対象魚について調べれば良いと思う。

釣具店にいって「〜〜釣ってみたいんですけど」と言うのも良い。

個人的には『〜〜釣り入門』みたいな本はどのみち一冊買っておいて損はないと思う。ネットの記事は正直情報の質にバラつきがありすぎる。とんでもない解説をしているジャンクな記事も多いのだが、取捨選択も難しい(このnoteも怪しければ申し訳ない)と思うので、まずは書籍がオススメ。

その釣りについて体系的に書かれているし、入門書であれば糸の結び方やトラブルの対処法、その釣りならではのルールやマナーにも言及されていると思われる。

独断。おすすめの釣りジャンル。

また別の記事で詳細に書きたいが、個人的におすすめの釣りジャンルを3つ、紹介だけしておきたい。

ベストは断然、エリアトラウト。

理由はいくつもある。

確実に魚がいること。清潔なトイレや売店、休憩所が併設されていること。そして、スタッフやインストラクターがいること。

入場料(3000円〜5000円)はかかるが、初心者にこれ以上向いたシチュエーションは無い。道具の有料レンタルもあるので手ぶらで訪れてすら大丈夫な場所も多い。とにかくオススメ。

次は海釣り公園のサビキ釣り。

サビキという仕掛けでアジ、サバ、イワシなどの比較的小型の魚を狙う。

餌はオキアミというさくらえびのようなもので、それを撒き餌にするだけで、虫エサを刺したりする必要が無い。

海釣り公園であれば足場も良いし、トイレや売店もある。また、大抵の海釣り公園は毎日の釣果をウェブで公開しているので、釣れている時期が予測しやすい。

デメリットとしては、混雑しがちなことと、釣れないときは全く釣れないこと(それは他の釣りでも同じだが…)

最後に、河口や運河でのハゼ釣り。

ハゼ釣りはウキ釣り、ミャク釣り、投げ釣りと色々な釣り方があるが、オススメはウキ釣りかミャク釣りだ。

とくに、リールのない竿(延べ竿)で挑戦することをオススメしたい。延べ竿は構造がとてもシンプルなので、リール竿に比べてトラブルが起きにくい。ハゼは岸際にいるので、リール竿で遠くに仕掛けを投げ込まなくても十分に釣れるのだ。

難しさといえば、虫エサ(ゴカイやイソメといったウネウネ系)を使うこと、シーズンが夏と秋に限定されること、ポイントを見つける必要があることなど。

エサは生き朝でなくても、偽物もあるのでどうしても無理なら代用可能。釣り場は釣具店で聞くか、まあ、河口エリアであれば大体どこでもいます。かなり身近な魚なので、そこまで悩まなくても大丈夫かと思う。


そのうち、それぞれのジャンルを掘り下げた内容も書いてみたいと思います。

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