シシガシラ 浜中

吉本興業所属シシガシラの浜中です。よろしくお願いします。

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最近の記事

人格

僕の嫌いな人間が次々と死んでいった。 グチグチうるさい仕事場の上司。 生活音がうるさい隣の部屋の男。 僕のことを嫌っているまき(彼女)の母。 僕は古びた2階建のアパートの2階に住んでいる。週末は付き合って2年になる彼女が泊まりにくる。 そんな週末のある日、古びたアパートの階段から駆け上がってくる何人もの足音が聞こえてきた。 僕の家のチャイムが鳴り、ドアを開けると4人の大人がいた。 1人の男が内ポケットから手帳を見せてきた。 「警察です。立花まきさんはいますか?」 「警察

    • 犯人。

      私には妻も子供もいない。 友達は多くはないが何人かいる。毎日毎日1人で暮らしていた。 退屈。。。 そんな時、家のポストにチラシが入っていた。普段チラシはすぐ捨てるのに何故かその1枚に目を奪われた。 超高性能AI。 今なら一名様限定、1年間無料貸し出し!! 私はエントリーしてみることにした。 数日後、家のチャイムがなり出てみると、とんでもなく大きなダンボールを持った配達員が立っていた。 超高性能AIが届いたのだ。 私は高ぶる気持ちを抑え、ダンボールを開け、説明書を読み

      • 坂道。

        小学5年。2000年7月25日。土曜日。18時。 僕は人を殺した。 家の前には急な坂道がある。出掛ける時は玄関を出て右に進み、自転車が傾き足がパンパンになる坂道を登る。家に帰ってくる時はブレーキをかけ、坂道をくだり終わると家の前にたどり着く。 あの日もいつものように玄関を出ていつものように右へ進み坂道を登りサッカーをしに学校に向かった。 5分ほど自転車を漕ぎ、学校に着き校庭の方に目を向けると誰もいなかった。今日はサッカーが休みの日だった。間違えて来てしまったがせっかく来た